妻とタッキーが同期に
妻がさらに動いた。ついにイタいという行動を超えた。そう、会社を設立したのだ。設立日は3月21日。「3、2、1」とカウントダウンするようにリリースした「ご報告」という名の事務所に対する宣戦布告を、まずはご覧いただきたい。
「合同会社ナンセ」は、タッキーと同じ日に会社設立された。ということは、タッキーと妻は会社の代表という点で完全なる同期だ。
一昨年に、あるアーティストにどっぷりハマり、ライブやグッズやYouTube動画など、ありとあらゆる推し活を楽しんでいた妻を思い出す。
あれから2年。事務所からいただく仕事だけでは生活できないという私の情けなさから、DMで仕事を取るという御法度を妻が自分ルールにして、はや1年。妻は毎日パソコンに向かい合っている。おかげさまで、そのアーティストの名前はほとんど家庭で話題にならなくなった。
リビングを通ってトイレに行こうとすると、妻は修羅みたいな顔をしてパソコンに向かっているときがある。YouTubeを見ているときの妻の顔は、もっと柔らかかった記憶がある。女性の切り替えの速さ、強さを目の当たりにすると、ちょっと怖いと思ってしまう。
ただ、私にとってなんだかんだ言って一番大事なのは「家族の成立」なのだ。
私がネットで何を言われようと、妻が事務所に対して御法度をしようと、「家族の成立」という最低条件さえ満たしていたら、なんの問題もないと思っている。
「イタい」を超えて「オモロイ」も超えて、今や「怖い」妻がご機嫌なら、それが一番いいのだ。
松竹芸能の偉い人に怒られても、妻に不機嫌にされるよりはマシなのである。申し訳ないが、それが全てなのです。全員のご機嫌を取ることは不可能なんだと、40歳になって気づきました。こんなこと言いたくないが、人生は何事も天秤なのです。
申し訳ない。