『M-1』とは違う力を発揮できた『THE SECOND』

本の内容からは少し離れますが、結成16年以上の漫才師が出場できるお笑い賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』について聞かせてください。ベスト32という結果でした。率直なお気持ちは?

内間 お客さんの反応が良かったから、勝ったと思って舞台袖で相方とグータッチしました! フタを開けてみたら、結果はボロ負けでしたけど(笑)。

でも、今回は本当に自然体、等身大の自分で漫才ができましたね。『M-1』で準優勝したときは猛練習したから、染みついた言葉や動きができていただけで、本来の姿ではなかったです。

結果は残念でしたが、満足感を得ることはできました。いや、やっぱり悔しいなぁ……。

この落ち着きっぷりは何者だ!? と思った福田健悟

――同じく作家育成プロジェクトで『45』(ワニブックス刊)という本を出した福田健悟さん。出版イベントが行われた岐阜県まで内間さんも駆けつけてくれました。福田さんとの出会いは?

内間 作家育成プロジェクトの講義のとき、福田くんが時間ギリギリで部屋に入ってきたんです。僕の隣が空いていたので、彼が座ったんです。そして講義で、隣の人とセッションする時間があって、そこで話すようになってから付き合いが始まりました。

後輩なのは知っていたんですけど、あまりの落ち着きっぷりに只者じゃないと思っていました。そんな雰囲気に興味がわいて連絡先を交換して、執筆中もお互い連絡を取り合って励まし合いました。

――福田さんも執筆中に「内間さんから連絡きて、褒めてくれました!」って、うれしそうに教えてくれてたのを思い出します。すごく支えになったと言っていました。

内間 うれしいですね! お互い本が出せて本当に良かったです。僕も岐阜県でイベントをやりたいですね~。

娘とは友達のような関係性でありたい

――本の中にも出てくる、奥さんと娘さんとの距離感もすごく仲睦まじくて素敵だな、と感じました。

内間 ありがとうございます。本にも書きましたが、奥さんには「あなたは本当に気が利かない」と怒られっぱなしです(苦笑)。

娘とは親と子どもという関係より、対等に友達でありたいなというのはあります。Twitterで『10歳の娘に「パパの悪い所ある?」と聞いたら、書き出してくれました。』というと投稿を固定ツイートしているのですが、けっこう本気で悪いところを書かれています(笑)。

まぁ、仲が良いというか、対等な関係だからこそ言いやすいのかなと気持ちを落ち着かせています。

――アメリカのある研究では、子どもが親に対して「キモい」とか言えるのは自然体で話せる距離感だから、実はいい関係性という説もあるそうですよ。

内間 そうなんですか! 娘もそう思ってくれていたら、うれしいですね! 僕自身、家族にも等身大の自分で接しているので、すごく楽なんです。