『鬼レンチャン』でイジられることへの本音
講演会やコンサートなど精力的に活動をするなかで、人気バラエティ番組『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)にて、思わぬかたちで木山がフィーチャーされる。人気曲のサビだけを一音も外さず10曲連続で歌い切れば賞金を獲得できる企画で、ものまね芸人のMr.シャチホコが、木山のまねをして登場したのだ。シャチホコは、千鳥やかまいたちから「木山より木山」と言われ、そのキーワードがSNSでトレンド入りを果たした。
「たまたま番組を見てたら、突然、僕のまねを始めて“面白い!”と思いました。普通、ものまね芸人さんってカツラをかぶるんですけど、シャチホコさんは自前(何も被らない)なんです。そういうところも含めて、すごく好感がもてました(笑)」
その縁もあって木山も同番組に出演。木山は、千鳥やかまいたちの餌食となり「細魚」と名付けられた。
「これまで『home』のイメージが強いから、イジられることがありませんでした。でも、本当の僕は真面目なほうだとは思いますけど、理想的な父親じゃない。家では毒も吐くし、ボケキャラで変なことばかりしちゃうので、あの番組を見た妻からも“一番あなたっぽい感じだよね”と言っていました。無理せず、家で喋ってるような感じを初めて取り上げてくれた気がするので、そういう意味では、ありがたいし、楽しく出演させていただいています」
『鬼レンチャン』出演をきっかけにファン層も広がりを見せている。
「僕のファンの方って、だいたい親御さんで、その付き合いで子どもたちが来てくれることが多かったんですけど、 最近はコンサートにも講演会にも“細魚を見たい”と子どもたちが来てくれるようになりました。お年寄りに向けた昭和歌謡コンサートにも顔を出してくれるようになって……本当にありがたいですね」
千鳥とかまいたちのイジりについては、SNSで「失礼だから謝れ」といった声もあるという。しかし、木山は2組に感謝していると語る。
「あれを見て“楽しいな”と感じてくれたほうが僕としてはうれしいので、本当にそんなふうに思わなくていいんです。イヤなニュースも多い世の中ですけど、そのなかで『鬼レンチャン』は、視聴者の皆さんに無害な笑いを届けてる番組だと思います。僕は、千鳥さんとかまいたちさんに“イジってくれてありがとうございます”と伝えたいですね」
番組でシャチホコと共演したことをきっかけにユニットを結成。アルバム『木山と木山 ~夢のディナーショー』(キングレコード)を4月末にリリースした。それぞれが『home』を歌い、どちらが本物の木山か? 「利き酒」ならぬ「利き木山」を楽しめたり、Winkの『淋しい熱帯魚』やヒロシ&キーボーの『3年目の浮気』などカバー曲が収録されたりと、バラエティーに富んでいる一枚だ。
「メインボーカル抜きなど、カラオケバージョンも収録されています。年末の忘年会まで時間があるので、ぜひ皆さん練習してください。楽しんでいただきたいですし、笑ってください(笑)」
人生の土壇場を何度も経験し、そのたびに不死鳥のようによみがえる木山裕策。千鳥やかまいたちが見い出した“本来の姿”で、これからもエンターテインメントの世界を羽ばたいていく――。
〇【究極の2択】どっちが木山?利き『home』正解動画【木山と木山】[YouTube]