地元・岐阜で会場が埋まらない理由が判明!

――今回のツアーはお二人の地元である岐阜からのスタートですが、やはり岐阜には特別な思いがありますよね。

たきうえ そうですね。地元だし、観光大使もやらせてもらってるんで、僕らはすっごく地元を愛してるんですよ。ただ、なぜか毎回、地元が一番お客さん入らなくて(笑)。

ちゅうえい でも、それはもう答え出たんですよ。前回は僕の地元の下呂でやったんですけど、たまたま下呂に「ぴあ」っていうデパートがあって。だから「チケットぴあ」で買えるって聞いた人は、デパートのぴあに行っちゃったみたいで。ネットでの買い方をわかってないんですよ。

オカンからも「チケット買おうとしたけど、ややこしくて、頭おかしくなりそうや! こんな売り方だったら田舎のジジババ誰も買わんぞ!」って電話があったんで、それが原因ですね。

▲来年以降は地元岐阜を完売させるために頑張りたい!

たきうえ たしかに、この問題は大きいですね。僕の妹からも、まだ全然チケットが残ってるはずなのに「完売おめでとう! 親戚が行きたがってるんだけど、どうしたらいい?」ってLINEが来まして。確認したら、まだ全然売れてなくて(笑)。買い方が今風すぎて、みんなわかんないみたいなんですよね。

ちゅうえい 岐阜だけは紙にしたいですね。

――電子チケットに慣れてない方には、ちょっと難しいかもしれないですね。ちなみに、岐阜のおすすめのスポットはありますか?

ちゅうえい 今回は高山での開催なんですが、肘神神社には行ってもらいたいですね。

たきうえ そこから下呂温泉とちゅうえいの実家ですね。

ちゅうえい そのあとは二度手間になりますけど、高山戻って、たきうえの実家。

たきうえ なんでわざわざ遠回りして俺の実家に来るんだよ! ちゅうえいの実家はこの前、リフォームしたんですけど、流れ星ファンをおもてなしするために、道路沿いに謎のカウンターを作ったらしいです。

ちゅうえい 母の希望で作りましたね。たまに「ちゅうえいの家だ!」ってファンの人が来るみたいなんですけど、母は何もできないのが歯がゆいと。岐阜って喫茶代の年間支出金額が日本一なんですけど、それで母もファンが来たときにコーヒーを出せる台を作りたい、と言い出しまして。喫茶店とかやったことないのに。「1日7名までやぞ!」と言ってましたが、本当にコーヒーは出すみたいです(笑)。

久しぶりの賞レースで味わった緊張感

――今回はツアーでは、賞レースに向けたネタもやるとのことですが、お二人は今年から開催された『THE SECOND』に出場することに、迷いはなかったんでしょうか?

たきうえ 芸歴制限で賞レースに出られなくなってから随分と経ってるんで、気が抜けたじゃないですけど、久しぶりに闘争本能に火がついたというか、なんだろう……。甲子園に出られなくなった甲子園球児が、また試合に出られるんだ!って、そんな感じですかね。青春を思い出したみたいな。

ちゅうえい 僕はしんどかったですよ。これまではもう出れないから、戦わない言い訳ができたじゃないですか。それができない大会が始まったんで。でも、その状況で出ないっていうのが一番きついなと。出ないなら“なんのためにやってるの?”となっちゃうなと思いました。とはいえ、本当に大変な大会が始まりましたよね。今度は出口がないから、どうなっていくんだろうと思いますよ。

――注目度の高い賞レースに出場するのは、2015年の『M-1グランプリ』ぶりだったと思うのですが、昔より緊張しなくなったなど、何か変化したことなどは?

ちゅうえい 口が臭くなるのが早くなりましたね(笑)。前までは口が乾くまで、もう少しゆっくりだったんですけど、今はすぐ乾きます。ドキドキは年齢関係ないですよ。緊張し過ぎると頭が真っ白になって、次にしゃべる言葉を暗闇の中からひとつずつ懐中電灯で照らしていく感じになるんです。その感覚を久々に思い出しました。

たきうえ 僕もめっちゃ緊張しましたね。一回戦は頭が真っ白になって、セリフが出てこなくて。

ちゅうえい あと、噛むし。

たきうえ いっぱい噛みました(笑)。でも、それもちゅうえいがイジって笑いになったので。これもベテランの腕なんでしょうね。

ちゅうえい それは俺が言うことだろ(笑)。