“賞レースで優勝したい”という強い思い

――初開催ということで、今回はスタッフさんだけでなく、出場した芸人さんも一緒に大会を作っている印象を受けました。

たきうえ 今までの賞レースは、準決勝までと決勝では空気感が全然違ったんです。準決勝に来るお客さんって、めちゃくちゃお笑いマニアの人ばかりじゃないですか。でも、決勝はゴールデンで放送されるから、賞レースといってもバラエティ番組になるんですよ。

だから、テレビの向こう側にいる、何万人もの一般のお客さんの心をつかんだ人がスターになると。だけど『THE SECOND』は決勝も変わらずお笑い好きの方々が審査するから、準決勝までとお客さんの層が一緒だったんですよ。そこがこれまでの大きく違うなっていう印象でした。

ちゅうえい その雰囲気を見て、もし今回、決勝に行けてても、俺らは勝ててなかったねって話をしました。決勝に行けたらやろうと思ってたネタは、お笑い好きに向けたコアなネタじゃなくて、もっとポップで、これまでいろんなところでやってたネタの詰め合わせみたいなネタだったんで、それじゃあ勝てなかった。

だから、『THE SECOND』はこのまま続いてほしいです。次があるとしたら、今年の雰囲気を知ったうえでネタを作るので。それで、次回からお笑いファンじゃない、一般のお客さんが入ってたら、また逆になっちゃいますけど(笑)。

――今回の単独ツアーでやる賞レースに向けたネタというのは、今年の傾向を意識してという感じですか。

たきうえ まあ、僕は敗退してからTwitterでいろいろ言ったんですけど、世間の声的には「文句を言うなら、そっちが雰囲気に合わせればいいじゃん」って感じだと思うんですよ。それってごもっともな意見なんすけど、僕らも合わせらないわけじゃないんで。「できないわけじゃないよ」っていうのを見せたくて。こういう大会なら、こっちもそれに合わせたスタンスでいくよ、どっからでもかかってこいよ、と。

ちゅうえい これで負けたらおもしろいのにな~! そういうダサさがこいつのおもしろいところですから(笑)。俺は自分たちができることをやって、勝つのが一番いい気がするんですけどね。『M-1』でも『THE MANZAI』でも、大会の傾向に合わせてたときは勝てなかったんで。

――ちなみに、たきうえさんのツイートに対して、近い方たちから反応はありましたか? 決勝でも話題に上がってましたが……。

たきうえ マシンガンズさんには「たきうえはスマートフォンじゃなくて、らくらくホンにしたほうがいい」って言われました。西堀(亮)さんなんて「たきうえは会うといいヤツなんだけどな~」って(笑)。でも、僕が言うのは違うかもしれないんですけど、「たきうえ」ってワードがウケる状況って、番組としてはダメだと思いますよ(笑)。たきうえが浸透してるって異常な状態なんで。

ちゅうえい 確かにあれで証明されましたよね。本当に会場にいた審査員は、みんなお笑い好きなお客さんたちなんだなって。まあ、僕はブレーキかけれるんで、あんなこと言わないですけど。

たきうえ 僕はアクセルしかもってないんで。

▲THE SECONDはスタッフの熱意が伝わって感動したと話す

――来年は決勝で流れ星☆さんの漫才を見れることを楽しみにしてます。

たきうえ 流れ星のエンタメを突き詰めて考えると、本当は『THE SECOND』は出なくていいんですよ。だけど、やっぱり“賞レースで優勝したい”っていう個人的なプライドがあって。だから、出ないって選択はないと思います。

ちゅうえい 賞レースからイチ抜けた!っていうのが、俺らがこれまでやってきたことのレールの上にある考え方だけど、やっぱり出られるのに出ないっていうのはイヤなんですよね。

――では最後に『SECOND』も含め、今後の二人の展望をお願いします。

ちゅうえい 40歳も超えたので、あんまり大会に固執したくもないし、とにかく「THE流れ星☆」をより突き詰めていきたいんでね……。なので、これからはきっかり6分、360秒のネタをどんどんやっていきたいです。

たきうえ めちゃくちゃ『SECOND』に合わせてるじゃん(笑)。まあ、あとは単独ツアーをお客さんが来てくれるかぎり、続けたいですね。僕らにとって年に一回戻ってくる場所というか、港みたいな場所なんで。

ちゅうえい 「俺、流れ星だった!」って思い出す場所でもありますね。たきうえだったらアパート経営とか、俺だったらゴルフとか育児とか。普段は違う仕事もしてるんで、そういう意味でも、流れ星☆に戻ってこれる場所ですね。

たきうえ お前のは仕事じゃねえけどな(笑)。

(取材:梅山織愛)


流れ星☆単独ライブツアー 2023 我道

<北海道>2023年8月19日(土) 開場15:00 / 開演16:00
共済ホール
【問】WESS info@wess.co.jp

<愛知>2023年9月15日(金) 開場17:30 / 開演18:30 
東別院ホール Supported by オクヒダバギー
【問】サンデーフォークプロモーション052-320-9100

<大阪>2023年9月16日(土) 開場15:00 / 開演16:00
ナレッジシアター
【問】キョードーインフォメーション 0570-200-888

<群馬>2023年9月18日(月・祝) 開場14:00 / 開演15:00
高崎市文化会館・大ホール
【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077

<東京>2023年9月23日(土) 開場15:00 / 開演16:00
山野ホール
【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077

■チケット好評発売中 ※未就学児童入場不可
・プレミアムシート ¥11,000(SOLD OUT)
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・当日券 ¥5,200