この冬、輝きを放つ少女たちの歌声が銀座博品館の舞台で響く。広井王子総合演出により、躍動する若き才能が結集したガールズレビューカンパニー・少女歌劇団ミモザーヌが「Love Letter〜いまもりまなか卒団公演〜」を開催する。今回の冬公演は、12月23日と24日の東京公演を皮切りに、2024年1月6日と7日の大阪のYES THEATERへと続く。

この公演は、ミモザーヌのメンバーにとっても特別な意味を持つ。団長でありながらも、一人の演者としてステージに情熱を注ぎ続けた、いまもりまなかの卒団の瞬間を飾るからだ。今回のニュースクランチのインタビューでは、団長のいまもりをはじめ、ちばひなの、すずきゆい、さかもとりるはの4人に、冬公演への熱い思いを語ってもらった。彼女たちの言葉から感じ取れるのは、少女歌劇団ミモザーヌへの深い愛情である。

▲少女歌劇団ミモザーヌ【Crunch-special-intervieW】

初の声出し解禁となった夏公演

――夏公演『~魅惑のバラエティショウ~ Summer Collection 2023』を8月から開催していましたが、改めて夏公演を終えての率直な感想を教えてください。

ちば 夏公演は初めて声出し解禁の公演だったんです。お客様がマスクを外していたので、舞台から見えるお客様の笑顔や驚いている顔が見えたときは本当にうれしかったです。お客様から温かい反応をもらって、名前を呼んでもらったりして。私たちの公演は配信から始まったので、ようやく舞台に立てた気がしました。忘れられない瞬間です。

いまもり 私もお客様の顔がしっかり見えたり、声が聞けたりするのがとてもうれしかったです。あとは今回、ずっとやりたいと思っていたお芝居に、ミモザーヌでは初めて挑戦しました。実際にやるとなると不安もあったのですが、広井(王子)さんをはじめ、メンバーやスタッフの方からのアドバイスのおかげで、私らしい少女を見つけられました。ありのままの自分で演じることができたと思います。

――広井さんから、いまもりさんの演技に関して何かリクエストはありましたか?

いまもり 演技で悩んだときに広井さんに相談したところ、「まなかのままでいいんじゃない?」というお言葉をいただきまして。夏公演のストーリーは、“良い子”でいることを演じている1人の少女が、密かに“悪い子”にあこがれを抱いているという話なのですが……。

自分の経験を振り返りながら役を掘り下げたりもして。人の言うことばかり聞いて自分を見失うこともあるし、ルールを破ることが必ずしも悪いわけじゃない。そういう思いを軸に、広井さんからのアドバイス通り、自分の気持ちに素直になって演じてみることにしました。

――役作りのベースに、ご自身の経験を混ぜていたのですね。

さかもと 私は、夏公演で不良の役を演じたんです。役作りのために、不良を描いた映画やドラマを見て研究しました。不良って意外とかっこいいんですよね。ダンスもヒップホップでかっこいいものが多く、自分の中に新しいものを取り入れられたと思っています。本当に勉強になりました。

▲さかもとりるは

すずき 夏公演では初めて5期生と一緒に舞台に立ちました。5期生には、小学6年生の子もいるんですよ。しかも、人生で初舞台の子たちもいて。毎週、住んでいる場所からレッスンに来るだけでも大変なことだったと思います。そんな彼女たちに私ができることは、SOSを出す方法を教えることだと思っていて。実際、私自身もSOSを出すのが苦手だからこそ、どんな言葉が役立つかを真剣に考えました。

――いま、皆さんは『Love Letter〜いまもりまなか卒団公演〜』の準備をされているかと思います。今回公演の主役となるいまもりさんは、“20歳卒業ルール”に直面してみて感じたことはありますか。

いまもり 20歳までの時間をずっと「長いな」と感じていたはずなのですが……。実際に卒団公演が近づくと、もうとにかく1日1日が早くて。5年の時間が、こんなに早く過ぎるとは思っていませんでした。あまりに早すぎて、最近まで卒業の実感もあまりなかったんです。

でも、冬公演のタイトルには「卒団公演」って入ってるじゃないですか。それで視覚的に意識するようになって、終わりが近づいていることを感じ始めました。寂しさはもちろんありますが、新しい公演をメンバー全員で作り上げる楽しみもあります。この先への不安はありますが、ここでしかできないことがまだあるから。今は冬公演が楽しみです。

――今後やっていきたいことはなんですか?

いまもり 私はアーティスト兼女優として活動していきたいと思っています。女優として将来を考えていましたが、ミモザーヌで歌やダンスのレッスンを受けて、そういうのもいいなって思ったんです。フラメンコ、日本舞踊、華道なども経験させていただいたので、お仕事に結びつけられたらと思います。

――京都国際映画祭では、いまもりさんとちばさんが「即興いけばな制作」に挑戦していましたね。ミモザーヌでは、歌とダンスだけでなく演劇、日舞、華道、アクロバットなどのレッスンも受けられるんですよね?

ちば ダンスと歌の基礎は全員が受けるんですが、それ以外は全員がレッスンを受けられるわけではないんです。選抜されたメンバーのみが華道やアクロバットなどのレッスンを受ける……という感じになっています。習ったことが、歌やダンスに通じることもあります。私が教えてもらっている華道では、空間の使い方が大事になるので、パフォーマンスで人との「間の空間」を意識するようになりました。