11月16日(木)~19日(日)に東京ドームで開催された第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ。結果は日本が二連覇を成し遂げて幕を閉じた。シーズン前に開催されたWBCから見ても、世界を圧倒した一年になったのは間違いない。

各国を圧倒した世界一の「投手力」

24歳以下や入団3年以内の選手という参加選手規定があるなか、今シーズン活躍した選手や来季以降に台頭してきそうな選手など、楽しみなが面々がそろった今回の侍ジャパン。

日本の強みである「投手力」は初戦から各国を圧倒した。

大会を通してみても、決勝の韓国戦の3失点が一番点を取られる形になり、WBCと同様に投手力の高さを見せた。

特に、この大会では左腕投手の活躍が光る。

韓国戦に先発をした隅田知一郎(西武)は7イニングを3安打無失点に抑え、早川隆久(楽天)はオーストラリア戦で5イニングをノーヒットに抑える完璧なピッチングを見せた。

この先発陣のほかには、根本悠楓(日本ハム)が「影のMVP」と言ってもいい活躍を見せた。初戦の台湾戦では3番手としてマウンドに上がり、2イニングを完璧に抑えて勝利投手に。

さらに、決勝の韓国戦では2点ビハインドの5回にマウンドに上がり、第二先発として3イニングを無失点に抑え、流れを引き寄せるピッチングを見せた。

この根本に関しては、この大会では回跨ぎを難なくこなし、計5イニングを投げてほぼ完璧なピッチングを披露するなど、素晴らしい活躍ぶり。

また、リリーフ陣も阪神を日本一に導いた桐敷拓馬や、前回大会を経験している田口麗斗(ヤクルト)を中心に素晴らしいピッチングを見せた。

ただし、今回の代表では実績組の部類に入る清水達也(中日)が大事な場面を任せられなかったのが、気になる点ではあった。

決勝戦は清水を登板させてもよかったのではないだろうか。

細かい部分にはなるが、来年開催のプレミア12までに起用法なども考えていきたいところだ。