人見知り同士だった二人が徐々に打ち解けて
――最初に声をかけたのはどちらですか?
野村:僕からLINEを聞きましたよね。LINEをしたのも僕からです(笑)。
金子:ごめん(笑)。うん。送ってくれたね。僕、そういうことが苦手で、聞いていいのかなとか迷ってしまうので、聞いてもらえてとてもありがたかったです。
――金子さんのほうが年上ですよね(笑)。
金子:はい(笑)。そういえばスタイリストさんと一緒に昔のドラマの話をしていたときに、野村くんから「見てない」「知らない」っていう反応があって。4歳差なんですが「うわ〜、自分、歳をとってきたんだな」とショックでした。「このドラマを通ってないんだ!」って。なんのドラマで一番そう感じたんだっけ?
金子・野村:(同時に)イケメン♂パラダイスだ!
金子:そうだった。僕が見ていたのが、(『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』の)1期で……。
野村:僕は2期だったんです(笑)。僕はいい意味で、金子さんは年上で頼りになるなと思ってました。
金子:本当に?(笑) お互い自然だったので、特に自分がリードしなきゃとはあんまり思っていなかったです。
――金子さんのほうが無口な印象、一方の野村さんは明るくて、逆のキャスティングもありな気がしてきます(笑)。
野村:最初、正直に言うと甲斐役が難しくて自信がありませんでした。クールで淡々としながら、ズバッとはっきり言うところもある。普段の僕は淡々というより、見ての通りホワンホワンしている感じなので(笑)。自分の性格とは違うなと思いました。
金子:僕は浩国となんか似ているところがあるなと思っていたので、逆だったかもとは思ったことがなかったです。
野村:金子さんも浩国も雰囲気がすごく柔らかいんです。そういう部分はすごく似ていると思います。撮影中もいろいろリードしてくださって、優しいところも似ています。
金子:最初、野村くんは地ビジュアルと雰囲気が甲斐に似ていてピッタリな方かもと思ってましたが、撮影が始まって確信に変わりました。台詞の言い回しだったり、雰囲気や空気感もそうですけど、甲斐にぴったりだなと思いました。
オムライスにチャレンジしてみたい
――甲斐は料理上手ですが、野村さんは実際に料理はしますか?
野村:それが全然したことがなくて。演じるにあたって練習はしたんですけど、上手にできなくて。撮影中もぎこちなくなって、何度か撮り直ししました。最終手段として、フードコーディネーターの方に、上手に見せるにはどういう動きをすればいいのか教えていただいて撮影しました(笑)。
――そんな野村さんが、もし金子さんに手料理を振る舞うなら、どんな料理を?
野村:願望でいいですか? 作れなくても大丈夫ですか?(笑)。
金子:作れない前提になってる……頑張って(笑)。
野村:(少し考えて)オムライスですかね。
金子:大丈夫? 目玉焼きでもいいんだよ。
野村:でも、オムライスのほうが可愛くないですか?
金子:可愛いけど、難易度高いよ。
野村:やっぱりオムライスにチャレンジしてみたいです。実際、劇中にも出てくるんです。自分でも頑張って作って、家にお招きして振る舞えたらと思います。
――金子さんは料理をするんですか?
金子:たまにします。僕はお酒を飲むのが好きで、家で飲むときにおつまみが欲しくて作り始めたのがきっかけです。本を買ってきて自分で作っているうちに、料理って面白いなと思うようになって。YouTubeや料理本などを参考にして、いろいろ作ってます。野村くんはハンバーグが好きと聞いたので、今度作ってあげたいです。ハンバーグは実際に作ったこともあるので!
野村:料理、教えてもらいたいです。一緒に作るのが一番楽しそうですけど。
――ちなみに、食べたら幸せになれる食べ物はなんですか?
金子:僕はキュウリです。この作品に入っていた頃は、食べながら現場に向かっていたんです。コンビニでキュウリの一本漬けを買って食べていました(笑)。すごく好きなんです。
野村:僕は焼肉が本当に大好きで、夜、焼肉に行くとわかっていたら、その日は朝からずっとハイテンションになります。それぐらいお肉が好きですし、甘いものも大好きです。
――すでに撮影は終わっているそうですが、何か自分のためにご褒美はしましたか?
野村:撮影が終わったあと、ご褒美として我慢していたポテトチップスとロールケーキを食べました。一度だけ、撮影途中にも挟んだんですけど(笑)。
金子:挟んだんかい(笑)。
野村:ダイエットの気持ちもあったし、僕は肌に出てしまうタイプなので、なるべく食べずにいたんですが……(笑)。撮影が連日続いて、次の日お休みだったときに我慢できなくなって衝動的に食べました。
金子:僕も撮影が終わってからラーメンを食べました。それから気分転換も兼ねてディズニーランドとシーに行きました。ここのところ毎年、ランドとシーの両方に行っているんです。オンとオフの切り替えは特に心がけなくてもできているほうだと思いますし、時間が許す限り、自分でやりたいことをして過ごせています。