新型コロナウイルスへの感染予防および拡散防止のため、リーグ中断を余儀なくされているJリーグ。J1のレベルの高さは他国からも一目置かれる存在となりましたが、その下のカテゴリーに位置するJ2は日の目を見ることは少ないです。しかし、近年J2のレベルの高さが認められてきており、活躍した選手はJ1チームへの“個人昇格”も頻繁に行われるようになってきました。現役スター選手の松井大輔氏にJ2の魅力を聞いた。

※本記事は、松井大輔:著『サッカー・J2論』(ワニブックス刊)より、一部を抜粋編集したものです。

10チームを言える人は、かなりの“Jリーグ通”!?

J2が産声を上げたのはJリーグが誕生してから6年後の1999年のことです。当時はJリーグ発足時のJ1と同じ10チームで戦いが繰り広げられていました。この時の10チームをすべて覚えている人は、かなりの“Jリーグ通”と言っていいでしょう。

全部言えたら、かなりの“Jリーグ通”!? イメージ:PIXTA

・コンサドーレ札幌
・ベガルタ仙台
・モンテディオ山形
・アルビレックス新潟
・大宮アルディージャ
・FC東京
・川崎フロンターレ
・ヴァンフォーレ甲府
・サガン鳥栖
・大分トリニータ

の10チームです。

ここで強調したいのが、新たに参入したチームによって地方色が強くなったことです。Jリーグの新たな歴史の幕開けと同時に、北海道や東北地方、そして甲信越地方にもJクラブが誕生しました。

その後、さらにクラブ数は増加し、2014年にはJ3リーグも発足。リーグの規模が拡大していった現在では、J1からJ3まで合わせて55クラブがJリーグを盛り上げています。