ここからでていけ⁉ 直感を信じ日本へ移住

実は今年の10月に福岡に拠点を移したルスさん。居心地が良かったメキシコでの滞在を終えたのは、去年結婚したメキシコ人の夫が日本に移住したいという憧れを持っていたから。そして「この国から出た方が良いのかな?」と思える出来事が重なったからとも話す。

「1人なら誰かを心配することはないですが、結婚してからは一緒に暮らし始めた夫の心配をする機会が増えました。というのも、メキシコは免許を取らなくても車の運転ができる国で、みんなが自己流で運転するので、外務省が注意喚起しているほど 交通事故が多いんです。夫も何度も事故に遭っていて、神様が『ここから出ていけ』って言っているのかなと直感したんです。

そのタイミングで、家もなぜか壊れ始めてしまって…(笑)。同棲していた頃から住んでいたマンションで、突然、寝室のクローゼットにかけていた服がびしょ濡れになる事件がありました。そばにある排水溝の管が破裂して水が漏れたみたいでしたが、修理はしてくれず…。匂いもすごいことになり、寝室で寝られない状況だったんです」

▲メキシコの広大なジャングル

福岡を選んだのは、地元であることに加え、東京や岐阜をはじめ各地を巡ったなかでも「自分が穏やかに生活するのにもちょうどいい」と思えたからだった。今後については「考え中」というものの、YouTubeでの発信は続けていく予定だと話してくれた。

「日本に帰ってきたので、メキシコでの生活を発信できなくなっちゃいますが、需要があることをやりたいなと考えています。たとえば、日本で用意できる食材で本場のメキシコ料理を作ってみるとか、メキシコ人の夫が日本に住む様子をシェアするとか。みなさんが興味を持ってくれそうなことを試行錯誤しながら探っていけたらと思います」

(取材:吉田 真琴)