欅坂46、そして櫻坂46の初代キャプテンを務め、2022年にグループを卒業してからも、ドラマや舞台、番組MCなど多方面での活躍を見せている菅井友香。そんな彼女の劇映画初出演作品となった『怪獣ヤロウ!』が1月24日に岐阜で先行公開、1月31日には全国公開される。
映画『怪獣ヤロウ!』は、岐阜県関市を舞台にした“ご当地大怪獣映画”。お笑いコンビ「春とヒコーキ」のぐんぴぃが演じる地方公務員の山田一郎が、清水ミチコ演じる市長からご当地映画製作のミッションを受け、菅井が演じる市長の秘書・吉田や、手塚とおるや三戸なつめが演じる観光課のメンバーとともに製作を進めていくなかで、市政を巻き込んだ事件へと巻き込まれていく。
ニュースクランチでは今回、菅井にインタビューを実施。劇映画初出演への想いや撮影時のエピソード、今後の展望などを語ってもらった。

監督と対話を重ねながら役作り
欅坂46、そして櫻坂46をキャプテンとして牽引し、グループを卒業してからも俳優としての活躍が目覚ましい菅井友香。『怪獣ヤロウ!』で劇映画初出演となったが、その心境をグループ時代から変わらない、やさしい笑顔で丁寧に答えてくれた。
「ずっと夢で憧れていたスクリーンの世界に、劇映画としては今回初めて参加させていただけて、とても嬉しかったです。しかもそれが、ご当地映画の中に怪獣や特撮といった要素もある、これまで前例のないような作品だったというのも、恵まれているなと感じました。台本を読むと、主人公・山田のまっすぐな気持ちと行動がよく伝わってきましたし、私が演じた秘書の吉田も、山田の好きなことに突き進む気持ちに影響されて、少しずつ変わっていくキャラクターだったので、そんな役を務めるということは、大きな経験になると思いました」
菅井が演じた秘書の吉田は、冒頭、冷静沈着で隙がなく一見すると近寄りがたいキャラクターだが、展開によって心境や行動が変化していく。そんな移ろいを菅井は見事に演じきった。今回の役作りにあたって意識したことはあったのだろうか。
「監督に相談させていただきながら、丁寧に演じるよう意識しました。吉田はすごくテキパキと喋るし、多少厳しいことでも、伝えるべきならきちんと伝える強さがある。普段の私は、気を遣って遠回しに言ってしまうことも多いので、“はっきりしていて、とてもカッコいいな”と思いました。
吉田は、厳しい市長に認められて秘書を務め、仕事でも評価されています。信念がしっかりとあって、人に厳しくも接することができる、そんな人物です。ですので、周りからは少し冷徹に見えるくらい、仕事ができる女性をしっかりと演じきろうと思ったんです。なので、登場からしばらくは一切笑顔を見せないようにしたり、普段の私より低いトーンで発声することを意識しました」
撮影では監督へ積極的に質問し、対話を重ね、吉田像を一緒に模索していったという。
「監督がお持ちのビジョンはすごく明確で、“このシーンではこういった心情で考えていますが、どうですか?”と質問をすると、細かい間やニュアンスなどまで的確に返答してくださいました。それがとてもわかりやすくて、ワンシーンごとにお話を聞かせていただきながら演じることができたので、良かったです」