30代、40代の、起業したい人へのメッセージ

新 保 では、相手の大小、社歴を問わず、常に謙虚に判断をするようにされているということでしょうか。

佐々木 そうなんですよ。やっぱり「自分も間違えるかもしれない」ということを常に言い聞かせていますから。自信を持ってやらなきゃいけないんですけど、反面、慢心しないように心がけています。また調子に乗って痛い目に遭わないように、ですね。

新 保 それは、本当に強い人じゃないとできないですね。会長は常に謙虚でいらっしゃいますが、すごく強いんだなっていうことを実感します。

佐々木 いろいろな話が来ますから、難しいですよ。

新 保  それから、副業、あるいは起業自体についてお聞きしたいのですが、どうしても30、40歳になってくると、年齢が引っ掛かってきてなかなか踏み出せないという人が多いと思います。そこで、30代までにやっておいたほうがいいことですとか、いや、年齢なんて関係ないよですとか、目安はありますか?

佐々木 僕は、起業するのはなるべく早いほうがいいと思っていますね。うちの会社も起業する人間を初めから良しとしていますし、そういう野心のある人に集まってもらいたいと思っています。ただ、おっしゃるとおり、やっぱり人間っていうのはだんだん臆病になって踏ん切りがつかなくなりますよね。ですから、もともと山っ気がある人間が勉強しながらうちで修行をしていって、結局うちで社内ベンチャーではないですけど、ホールディングの下で力を発揮できるような経営者を育てるようなことを目標としています。

▲自身のさまざまな経験から得た教訓を余すことなく伝えてくれた

新 保 なるほど。アドバイスとなるようなメッセージをいただいてもよろしいでしょうか?

佐々木 アドバイスをするとしたら、もちろん何歳になってもチャンスはあるんですけど、やっぱり失敗しながらやっていくには少し時間が掛かると思うんですよ。僕自身、若かったから失敗から立ち直れたと思っているので、そういう意味では若いときほどチャレンジすべきだと思っていますね。30代、40代はまだ若いですよ! いろいろ尊敬する人が30歳ぐらいで独立してるケースも多かったので、できれば30代でアクションを起こすことをおすすめしますね。自分も最初の独立は30歳ですから。やっぱり若いほうがいいっていうふうに思っていましたね。

新 保 会長のように、周りの方たちに言ってしまうっていうのもありかもしれませんね。地元で自分は40歳までに企業するとか。「できます!」というお話もそうですしね。