フルーツも食べ過ぎれば肥満の原因に

ヨーグルトと一緒に食べる機会も多い果物。それではビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な果物は、アンチエイジングや美容、ダイエットなどに有効な健康食材……なのでしょうか?

残念ながら免疫力は「下がります」。

しかも食べ過ぎれば肥満の原因になります。もちろん、健康に生きていくためにビタミンやミネラルは必要ですし、果物に多く含まれる酵素が代謝を助けてくれるなどの効果はありますが、免疫の視点からみると、諸手を挙げておすすめとは言えないのが、正直なところ。

▲フルーツも食べ過ぎれば肥満の原因に イメージ:PIXTA

それには2つの理由があります。

まずは果物に含まれる糖質が問題です。ケーキやプリンなどに大量に含まれる、いわゆる砂糖とは違い、果物には果糖といわれる糖質が含まれています。これは血糖値を上げにくいため、以前は糖尿病などへの心配がないとされてきましたが、その代わり、果糖は体内で中性脂肪に変わりやすい性質を持っています。

つまり食べ過ぎれば太りやすく肥満を招き、肥満になれば免疫力も自ずと低下するというわけです。

2つ目は、ものによって果物は、体を冷やしやすい性質を持っています。とくにバナナやパイナップルなど南国生まれの果物は体を冷やします。体が冷えた状態では免疫細胞が活発に働かず、免疫パワーも十分に発揮できませんから、これもまたおすすめとはいえません。

食べるなら「ほどほど」が大切です。目安は、成人で1日150g程度。りんごなら1/2個、みかんは中2個、キウイフルーツは1個半、いちごなら10粒くらいが適当です。