健康食品の代表ともいえるヨーグルト。体のため、美容のためにと毎日せっせと食べている人も多いのではないでしょうか?医学博士である飯沼一茂氏によると、ヨーグルトを何時に食べるかによって、その効果が大きく変わってくるとのこと。最新の免疫研究に基づいた健康寿命を延ばすコツを紹介します。

※本記事は、飯沼一茂:著『それでは実際、なにをやれば免疫力があがるの?』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

ヨーグルトを食べるなら「夜」に食べるのが正解

ヨーグルトの健康効果といえばすでにおなじみですね。腸内環境を整えて、免疫力を高めるための頼れる味方です。ただ、意外と知られていないのが食べるタイミング。

もちろん、どんなときに食べてもその効果は得られますが、免疫向上のためにより効果的かつ効率的に利用するには「いつ食べるか」が重要なポイントなのです。

ずばり、食べたいのは「夕食後」です。

これは私たちの体に備わっている体内のリズムに由来しています。人間の体には、朝は「排泄」、昼は食べたものを「消化」して「栄養を補給」する、夜間は「吸収」するという一定のリズムがあります。夜遅くに食事をすると太りやすくなるでしょう? それはまさにこのリズムに沿って腸が動いているからです。

そのなかで腸の働きがもっとも活発になるのは22時〜翌2時。

通称「腸のゴールデンタイム」と呼ばれていますが、この時間帯に合わせて腸を整えることが大切で、それを後押しするためには「夕食後のヨーグルト」が効果的というわけです。

夕食後にヨーグルトを食べると、眠っている間に乳酸菌などの善玉菌が活発に働いて腸内環境を整えてくれることはもちろん、体内に溜まった老廃物や有害物質の排出をサポートして、太りにくい体作りにも一役買ってくれる。

昨今流行の「夜のヨーグルトダイエット」はヨーグルトのこうした作用を利用したダイエットメソッドなのです。