『キングオブコント2024』決勝で新しい風を吹かせたcacao。ファイナリスト10組で唯一の20代だった彼らは今春、初めてのなんばグランド花月での単独、東京初単独、そして初のライブDVD発売と勢いを加速させている。

※本記事は『別冊+act.(プラスアクト) vol.40』(ワニブックス:刊)より、一部を抜粋編集したものです。

『KOC』はだいぶ難しい大会

――昨年初めて『キングオブコント(以下、KOC)』で決勝へ行かれましたが、その後変化はありましたか?

浦田スターク(以下、浦田):ちょこちょこと忙しくはなってきましたけど、認知度は…どうなんですかね? SNSのフォロワーが増えるとかは思っていたよりもなかったです。

高橋:僕は全く変化はないです。

たっぺい:劇場の出番は増えましたね。『KOC』決勝後に(大阪の)よしもと漫才劇場でやらせてもらった単独ライブは、以前に比べてチケットの応募数が多かったらしくて。そのお陰でNGK(なんばグランド花月)でも単独やりませんか? と声をかけてもらって今回できることになったのでめっちゃ嬉しかったです。

浦田:お客さんと一緒に盛り上がれた感覚もありましたし。

高橋:気持ちよかったです。単独が終わったあとって打ち上げをやるんですけど、僕いつも行ってなくて。NGKの単独終わりは行ったので相当気持ちよかったんだと思います。

たっぺい:ほんまに来ないんですよ、打ち上げに。

浦田:だいぶ珍しいですよね?

――初めて聞きました。行かない理由を聞いてもいいですか?

高橋:そういう場が楽しくないからっていうだけです。

――『KOC』決勝はcacaoさんが唯一の20代でしたよね。実際に出場してどんなことを感じられましたか。

浦田:審査員の方が言っていた記憶がありますが、決勝に出る人はおもろいのが当たり前で、演技力とか人間力の勝負になってきてるみたいなことを。もしそうなら、若いのは不利すぎるやろって思います。年齢を重ねたほうが人間力は高いやろうし、コントをやればやるほど演技力も上がるねんから、そんなん言われたらキツイ、どうしようって戸惑いますね。

たっぺい:決勝に行けたのはもちろん嬉しかったですけどね。周りの年齢が高い中で僕らだけ若いって、ちょっとかっこいいじゃないですか。だからそこはいいなと思ってましたけど、今年も挑戦するとなるとしんどいというか。難しくなるやんって思ってます。

浦田:僕らは若いからこそできるネタをしてるところがありますし、若くてテンポのいいネタをやってたから決勝へ行けたと思うんですよ。もっと言うと、人間力で戦わんかったから逆に行けたんやろうなと。なのに、若いことがプラスには働かんかったなぁというのも若干感じたので、ほんならどうせぇ言うねんと思ったりしました。ほんまにむずいです。

たっぺい:まぁでも、若いというのも人間力のひとつやと思うんでね。年齢が高い人がそれ相応のものを武器としているぶん、僕らは若さを武器としてもいいと思ってます。けど、『KOC』はだいぶ難しい大会ではありますね。

――先ほどNGKでの単独の話が出ましたが、5月に東京で初単独ライブも開催されたんですよね。

たっぺい:そうなんです。NGKの単独は新ネタ、東京では初めての単独なんでベストネタをやったんですけど、両方の公演が入ったDVDを7月に発売します。これ、めちゃくちゃ豪華なので買っていただけたらなって。僕、高校生とか大学生の頃、芸人さんのDVDをめっちゃ買ってたんです。最近は再生デッキを持っている人があんまりいないらしいのでDVDにはあまりしないらしいんですけど、個人的に出したかったので会社に頼みました。

浦田:僕、再生デッキを持ってないんですよね。今、ルームシェアしてるんですけど、そこにプレステはあるからそれで観られるんかもしれないですけど。

高橋:僕も持ってないです。

たっぺい:まぁ、コレクションとしてね? こんなの出したぞっていう証として買ってもらえたらいいですね。

cacaoさんへのインタビュー記事は、発売中の『別冊+act.(プラスアクト) vol.40』に全文掲載されています。