サッカー大好き芸人・カカロニすがやが各大学のサッカー部に体当たり取材する『カカロニ・すがやの大学サッカーReport』。今回は、2024年度男子インカレ日本一に輝いた東洋大学サッカー部へ。練習終了後、2025シーズン主将の山之内佑成選手にインタビュー。J1柏レイソルへの入団が内定している山之内選手のこれまでの道のりと東洋大学サッカー部の魅力をお聞きしました。

▲カカロニ・すがや×山之内佑成選手

12歳で親元を離れてJFAアカデミーへ

すがや:大学サッカー部に取材にいく「カカロニ・すがやの大学サッカーReport」。今回は、東洋大学サッカー部さんにお邪魔しました。2025シーズン、チームの主将を務める山之内佑成選手にインタビューするお時間をいただきました。よろしくお願いします! まず、今の学部とこれまでの経歴を教えてもらえますか。

山之内佑成選手(以下、山之内):よろしくお願いします。東洋大学・国際観光学部国際観光学科4年の山之内佑成です。愛知県の浅井北サッカースクールでサッカーを始めて、小学校4年生でFCDIVINEに行き、中学でJFAアカデミー福島U-15、高校はJFAアカデミー福島U-18と進んで、現在、東洋大学サッカー部に所属しています。

すがや:中学からJFAアカデミーということは、12歳で親元を離れたということですよね。大きな決断だったと思うのですが、理由は何だったのでしょうか?

山之内:小学校6年生の時に、愛知県のトレセン(トレーニングセンター)メンバーに入っていたのですが、その時にJFAアカデミーのパンフレットをもらったんです。“絶対に行きたい!”という気持ちではなかったですが、実力を試したいという気持ちでセレクションを受けました。

すがや:JFAアカデミーはセレクションなんですね! 実際に受かってからは、迷いなく入った感じですか?

山之内:いえ、めちゃくちゃ悩みました。地元を離れることに寂しさも感じていましたし、中学生から寮生活になるのもなぁ……とも思いましたが、最後は“こんなチャンスないかもしれない”という思いと、家族から“行ってきたら”という後押しの言葉をもらって、覚悟を決めました。

空手でも日本一!?

すがや:サッカーの話題に本格的に入る前に聞いておきたいことがあって。さっきコーチから“山之内は空手で日本一になったことがある”というお話があったんですけど、マジですか……?

山之内:本当です。サッカーも空手も兄がやっていた影響で始めましたね。

すがや:本当なんだ!! 日本一ともなると、そのまま空手を極める道もあったと思うんですが、迷いはなかったですか?

山之内:空手もすごく面白いし楽しかったんですけど、大人数で仲間とチームで戦うサッカーにより魅力を感じていたんだと思います。なので、そこはあんまり悩まなかったです。

すがや:日本一なんて称号、かじりついてでもすがりたくなってしまいそうですが、子どもの時からしっかりした考え方だったんですね! そうして中学からJFAアカデミーでの生活が始まりましたが、どうでしたか?

山之内:想像以上に大変でしたね(苦笑)。中学生で寮生活というのは、最初は苦労しました。集団生活のルールなどもありましたし。でも、一学年16人と少人数ということもあり、一緒に壁を乗り越えて成長している感じが強かったです。

すがや:サッカーの面はどう感じましたか?

山之内:素晴らしい環境で尊敬できる指導者の方々に教えてもらい、全国から集まった仲間たちと一緒にサッカーができて、“ここにきて間違いじゃなかった!”って思いました。

すがや:そして、高校でもJFAアカデミーでプレーします。山之内選手たちの代はコロナ禍が直撃してしまった世代だったと思うのですが。

山之内:そうですね。高2からコロナ禍で、(高円宮杯)プレミアリーグも昇降格なしのリーグ戦という形でした。あとは地元の静岡県のチームとよく対戦していました。

すがや:あっ、そうか! 山之内選手たちの時は静岡県なんですね。僕の世代だと福島県の印象が強いんですよ。でも、サッカー王国・静岡なら対戦相手には困らないですよね! 高校時代は、早いうちから試合に絡んでいたんですか?

山之内:ありがたいことに、高校1年生からちょっとずつトップチームの試合に出させていただきました。ただ、選抜チームだったり、年代別の代表に選出されたりというのはありませんでした。高2はケガもあってあまり試合に絡めませんでしたが、高3は全試合に出場できました。

すがや:高卒からプロに行こうとは考えなかったですか?

山之内:考えなかったですね。自分自身、そのレベルにないと思いましたし、Jリーグのクラブさんから声をかけていただいただくこともなかったので。