おはようございますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長をやらせてもらっています。社員は僕を入れて4人です。当然他の3人は僕より年下なんですが、時々「距離感をどう取るのが正解なんだろうか…」と、接し方に悩む今日この頃です。
そんな弊社は、今年に入ってアナウンサー事務所「セント・フォース」に所属するアナウンサーの中で、特にゲームが大好きな5人によって構成された「セント・フォースゲーム部」のYouTubeチャンネルの制作を担当しています。普段、金属バットや板橋ハウスなど、男性芸人のコンテンツばかりを担当している弊社において、かなり異色のコンテンツで面白いです。
今日はその「セント・フォースゲーム部」の部長、内田敦子さんにインタビューしてきました。ゲーム部では内田さん以外は全員20代。部長としてどう後輩に向き合っているのか、そして「年上としての距離感」をどう考えているのか。年下に気を遣う僕としても、ぜひ聞いておきたいテーマです。

若作りも自虐もしない
TP :今日はよろしくお願いします。まずは簡単にセント・フォースゲーム部について教えてください。
内田:セント・フォースに所属しているゲーム好きのメンバー5人が集まって、2024年9月に活動を始めました。主にYouTubeチャンネルでの動画投稿や実況配信を通じて、ゲームに関する知識を養い、ゲームの知識を持つアナウンサーとして、ゲーム業界においてもMCやリポーターとしての実績を積み上げていくことを目標に活動しています。
私自身、ずっとゲームが好きで、事務所の方から部長兼プロデューサーとしてやってみないか? と任せていただいた形です。
TP :どんな5人組ですか?
内田:みんなゲーム好きなんですけど、その中でも私と安藤咲良については、自分のYouTubeチャンネルでゲーム実況をしたりしています。吉川七瀬もフォートナイトがすごく好きですね。半田遥ちゃん、永井玲衣ちゃんも結構なゲーマーで活動にもかなり意欲的です。

TP :収録を見てると、内田さんだけ若干年齢が離れてるじゃないですか。でも、輪の中に入ってちゃんとコミュニケーションを取ってるなって思って。年が離れている子たちと接する時に気をつけていることってありますか?
内田:あ〜、意識していることといえば「若作りしない」ってことですかね。
TP :え、逆に?
内田:若作りして迎合すると、若者たちが気を遣うと思うんですよ。「頑張って私たちに話題を合わせてくれてるのかな?」みたいな。かといって「自虐もしない」っていうのをかなり意識してて。
TP :なるほど。
内田:自虐って誰も幸せにならないということに、30代前半で気づきました。
TP :「もう私おばさんだからさ」みたいな?
内田:そうなんですよ。「私なんてもう年だからさ」って言っちゃうと、若い子たちは「いやいや、何言ってるんですか、そんなことないですよ」って言うしかないし、私よりも年上の人は、それを見て嫌な気持ちになるんですよ。
TP :たしかに、誰も得してない。
内田:「私より若いのに何言ってるの?」っていう気持ちになるのかなって。しかもそんなウケないじゃないですか、自虐って。それでコスパが悪いなってことに気づいて。
TP : ある意味「対等」に接するってことですね。
内田:そうですね。フラットな気持ちで、ジェネレーションギャップに驚くところには普通に驚いて。開き直って結構昔の話も言っていくっていうのが、逆に面白いのかな?ってちょっと思ってるところがあって。
TP : 自然体だ。
実体験ベースで話すのが大切
内田:『オモコロチャンネル』がすごく好きなんですけど、オモコロ編集長の原宿さんが40代の方でめちゃめちゃ昔の話ばっかりしててわかんないんですよ。世代じゃなさすぎて。
〇本当の「インターネット黒歴史」の迫力に悶え苦しめ!【原宿年表クイズ】
TP :うんうんうん。
内田:「何の話題だよ!」ってなるんですけど、知らないのに面白い。なんかそういう感じで、「何言ってんだ、この人」みたいな。いじってもらえる距離感になれたらなぁと思っています。
TP :その方が自分もストレスないですか?
内田:やりやすいですね。「知らねーよ」みたいに言われる方がありがたいですね。
TP :部長というポジション的に、部員に対してもっとこうしなきゃいけないよ、みたいな注意というか、時には説教みたいな、そういう場面ってきっとあると思うんですけど、どう伝えるのがいいとか、今の子たちってこうだから、みたいに気をつけていることってありますか?
内田:あんまり今の子たちに合わせてっていうよりは「私自身の経験だとこうだった」って、実体験ベースで話すのがいいのかなと思います。私も昔はこう思ってたけど、こういう考えにした方がやりやすくなったんだよね、とか。色んな人と仕事をしていく中で、私はやっぱりスタッフの人とかと、かなりざっくばらんに仲良くなっちゃうタイプなんで、「スタッフさんと仲良くしておいたほうが仕事しやすくなるよ」とかは実体験で伝えてますね。
TP :もちろんそうですね。
内田:実体験ベースで「私はこうしたらこうなったけど、別に強制はしないから、いいなと思ったら、取り入れてみたらどう?」みたいな言い方が多いかもしれないですね。
TP :そういった内田さんの教えが行き届いているのか、ゲーム部のみなさんかなりフレンドリーですよね。
内田:そうかもしれないです。
TP :月に1回の収録で、まだ数回しか会ってないと思うんですけど、「こんなに仲良かったっけ?」と思うぐらいな感じで。それって本番中の雰囲気も良くなるし、とても助かっています。