16期生として13歳でAKB48に加入し、今年21歳を迎えた田口愛佳。抜群の歌唱力とMC力に定評があり、グループの中でも存在感を放っている彼女に、AKB48に加入したきっかけや「AKB48を好きになったのはお兄ちゃんの影響」「応募するにあたって、母親に土下座した」など噂の真相、そして今後の活動目標までお聞きしました。
母親に土下座の真相
――13歳でAKB48に加入された田口さん。もっと幼い頃はどういうお子さんだったのでしょうか?
田口:小さい頃から凄く活発な子供でしたね。じっとしているのが得意じゃなかったので、家にいるよりは外に遊びに行って、木に登ったりもしていました。体を動かしている時間のほうが長かったです。
――今回、お話を伺うにあたって色々調べさせていただいて、ファンの皆さんにはもう周知の事実かもしれないのですが、AKB48に加入するきっかけがお兄ちゃんだ、というのは……?
田口:本当です(笑)。物心ついた頃に、お兄ちゃんがAKB48を筆頭に48グループが大好きで、その影響で私も好きになって、『AKBINGO!』や『有吉AKB共和国』を見ていました。お兄ちゃんがいなかったら13歳でAKB48に入ることもなかったと思うので、お兄ちゃんに感謝ですね。
――ご兄弟、仲が良いんですね。
田口:はい!(笑)家族全員仲が良いんです。
――ほかにも、AKB48のオーディションを受ける際に、お母様に土下座したというのも…。
田口:これも本当なんです(笑)。オーディションを受けたくて、23時59分までにネットで応募しないといけなかったんですけど、どうしても全身写真はお母さんに撮ってもらわないといけなくて、22時くらいに「実は…」と打ち明けて土下座して、写真を撮ってもらって、ギリギリ間に合いました(笑)。
――本当にギリギリ(笑)。それだけ、AKB48に入りたかったんですね。
田口:それはもちろんそうなんですが、あとは部活を辞めたかったというのも実はあります(笑)。アイドルになれば部活は辞められるかな、って(笑)。
――(笑)加入して、外からずっと見ていたアイドルと、実際に加入して感じたアイドル像とのギャップなど、ありましたか?
田口:私は “自分もあんな風にキラキラ輝くアイドルになりたい!”と思ってAKB48のオーディションを受けて、加入させていただいたわけですが、全部が全部、キラキラ輝いているわけではないだろうし、野心のある女の子がたくさんいるんだ、って考えた時に“仲の悪い人たちや、もしかしたら少し意地悪な人もいるのかな”と覚悟していたのですが、AKB48は本当にそういうことが一切なくて、先輩もみなさんキラキラ輝いていて、ギャップを感じるどころか、更にAKB48というグループのことが好きになりました。
――それは本当にいい話ですね……! 田口さんといえば、AKB48イチとも言われる歌唱力やダンスパフォーマンスは皆さんが認める所だと思うのですが、早い段階で“自分はここを頑張っていこう”というのはあったんですか?
田口:ありがとうございます、でも、自分の中ではまだまだなんですけど、歌唱やダンスを頑張って高めていくのは当然として、みなさんに覚えていただけるようにショートカット、という見た目の部分だったりとか、あとバラエティで前に出て、きちんと自分の色を出す、ということは加入当初から意識していました。
――バラエティ番組やSNSでもきちんと自分のキャラや立ち位置を崩さない田口さんを見て、本当にアイドルを愛して、アイドルを楽しんでいるなと感じていました。Xのプロフィールにも「ありがたぐち」と記載していますし、徹底されているなと(笑)。
田口:(笑)私は16期生なんですが、様々なアイドルの方々を見て、AKB48に加入したんですけど、アイドルにもいろいろな方がいるな、というのを分かって、それを踏まえたうえで、キラキラする事もやるし、面白いこともやります、というスタンスでした。
――加入時は13歳なのに、それを理解しているというのも凄いなと思います。
田口:いやいや、ありがとうございます(笑)。それでいうと、私も9年目になって、卒業していく先輩も増えてきて、自分が先輩である場面が多くなってきたんです。そこで自分ができることってなにかな、と考えた時に「自分なりの良さを見つけて、キラキラ輝くことが自分にもグループにも良いことなんだよ」というのは、今頑張って伝えようとしていることです。
尊敬する先輩を聞かれたら「横山由依さんです」
――素晴らしいですね。今、後輩に伝えていく、という話が出ましたが、逆に田口さんが先輩から教わったこと、忘れられない言葉などはありますか?
田口:たくさんありすぎて、なかなか一つに絞れないんですけど、一番忘れられない言葉は、まだ研究生だった時、レッスン場に当時のAKB48総監督の横山由依さんが見学にいらっしゃって、まだ研究生である私たちにAKB48の良さを語ってくださったことです。
そこで横山さんが「まだみんなは正式にはAKB48の一員じゃないかもしれないけど、私はここにいるみんなの事をもうAKB48の一員だと思ってるから」と仰ってくれて。「だからAKB48を好きという今の気持ちを大切にしてほしい」と言ってくれて、私は本当にそれに感動して、そこからずっと尊敬する先輩を聞かれたら「横山由依さんです」と答えさせていただいています。
――素晴らしいエピソードですね……!
田口:まだ研究生の私たちにそう伝えることで、AKB48としての自覚も芽生えるし、じゃあどういう風に努力しようか、どこをもっと頑張ればいいか、って気持ちになると思うんです。今、先輩となった自分が立ちふるまいを考えた時に、目指している理想は総監督だった時の横山由依さんなんです。AKB48に対する愛情も、先輩後輩分け隔てなくメンバーに対しての愛情もある、本当に素敵な先輩です。