サッカー大好き芸人・カカロニすがやが各大学のサッカー部に体当たり取材する『カカロニ・すがやの大学サッカーReport』。Jリーグクラブのスカウトや他校の選手たちから「面白いサッカーをしている」と名前が挙がる日本大学サッカー部へ。主将として日本大学サッカー部を支え、2026年シーズンに浦和レッズへの入団が内定するなど、これからの活躍も楽しみな植木颯選手にインタビューでお話を聞きました。

▲すがや(写真左)と植木颯選手(写真右)

成長できると考えて日本大学へ進学

すがや:大学サッカー部に取材にいく「カカロニ・すがやの大学サッカーReport」。今回は、日本大学サッカー部さんの練習参加と、チームの主将を務める植木颯選手にインタビューのお時間をいただきました。植木選手、よろしくお願いします! 最初に今の学部とこれまでの経歴を教えてもらえますか。

植木颯(以下、植木):よろしくお願いします。日本大学・経済学部4年生の植木颯です。サッカーは小学校から始めて、中学は横浜FM Jrユース追浜でプレーして、高校は日大藤沢高、そして日本大学サッカー部です。

すがや:横浜FM Jrユース追浜でプレーしていたということは、出身は神奈川県?

植木:そうです。藤沢市出身です。

すがや:JリーグチームのJrユースから高校サッカーへ行ったわけですが、進路を決めた理由は何でしたか?

植木:地元のチームですし、神奈川県内でも強豪の日大藤沢高のサッカーに興味があったんです。そんな時、声をかけていただき、練習参加させてもらえることになったんです。その後、練習参加を経て、正式にオファーをいただけて、進学を決めました。

すがや:実際に日大藤沢に入学して、3年間の戦績は? たしか、1年生から試合に出ていましたよね?

植木: 1年生の秋くらいから試合に絡むことができました。1年生の時に高校サッカー選手権に出場できたんですけど、2、3年生は県予選で終わってしまいました。インターハイも含めて、全国に行けたのは1年生の冬だけです。

すがや:そして、日大藤沢高から日本大学へ進学するわけですが、決め手はなんだったのでしょうか? 付属校であることは関係ありましたか?

植木:いえ、付属校というのはあまり関係なかったです。進路を決めていく時期に、ちょっと怪我をしていたんです。そんな中でも、日本大学が声をかけてくださったんです。先輩が日本大学にいたのも大きかったです。練習試合で何回か対戦する機会があったのですが、強くて速くてすごいと思いました。ここなら成長できると考え、進学を決めました。

すがや:そんな強くて速いサッカーをする大学に入学してみて、最初はどうでしたか?

植木:最初はスピード感についていくのに必死でした。一人ひとりの技術が高校でやっていたレベルとは違ったので、驚きでしたね。でも、練習や試合を重ねるごとに慣れてきて、自分の良さも出せるようになっていきました。

すがや:強豪校にいたけど、やっぱり大学に入るとまたひと段階、技術のレベルが違うんですね。大学では、どのくらいの時期からトップチームに入ったんですか?

植木:1年生の5月くらいだったと思います。ただ、練習はトップチームに入らせてもらえるけど、試合はベンチにも入れず……って感じでした。関東リーグが少し中断期間に入ったタイミングで、トップチームに怪我人が出てしまって。そんな時に練習試合で使ってもらい、そこでのプレーを評価していただいて、その後、関東リーグでも試合に出られるようになりました。

すがや:そんな早い時期からトップチームに絡んでいたんですね! 植木選手が1年生の時は、関東2部でしたっけ?

植木:そうですね。1年生の時は関東2部でその年に昇格しました。2年生から1部で戦って、いま3年目になります。

すがや:レベルがものすごく高い関東1部で3年戦っているだけでもすごいことだと思います。植木選手は自分のプレーの強みはどこだと思いますか?

植木:スピードやパワーといったフィジカル的な能力は自信がないので(苦笑)……頭を使って、考えて予測しながらゲームをコントロールする力が特徴かなと思います。

憧れのプレーヤーは守田英正選手

すがや:Jリーグクラブのスカウト、これまで取材に行った他校の選手たちから「日大のサッカーは独特」って聞いていたんです。練習に参加させてもらって、可変フォーメーションだったり、ポジションチェンジが流動的で、人もボールも絶え間なく動いてすごく楽しいと思う反面、いきなりパッと入って馴染むのは難しいサッカーだなと思ったのですが、プレーしている選手はどう感じていますか?

植木:そうですね、正直難しい部分も結構あります。練習して徐々に慣れていきながら、監督やコーチ、スタッフの方々からの指示を常に聞いています。チームの一員として、与えられたタスクをこなしながら、プラスアルファで自分の特徴を出せるよう意識しています。

すがや:プラスアルファがないと試合には出られないんですね。植木選手が目標にしている選手はいますか?

植木:すごいなと感じるのは、日本代表の守田英正選手です。すごさをひと言で語るのは難しいですけど、絶対にチームに必要な選手じゃないですか。ボランチで攻守にわたって多くの仕事をこなして、泥臭い仕事もいとわずにチームの舵を取る選手はやっぱりすごいなと思います。

すがや:本当に欠かせないプレーヤーですね!植木選手も同じくボランチ、ときにはその1列前のシャドーでプレーしていますよね。

植木:基本的にはそのどちらかのポジションです。ただ、先ほど言っていただいたように流動的に動くので、どちらのポジションで出場しても前に顔も出すし、後ろで組み立てにも参加するので、役割は1つではないですね。真ん中のポジションで少しでも多くの役割をこなして、チームを攻守でけん引していきたいです。