ゆりあちゃん1人に背負わせない!!
――時系列的にちょっと戻っちゃうんですけど、4月末にオリジナルメンバーの咲真さんと是枝さんの卒業が同時に発表されたときは本当に衝撃で…。夢実さんと東條さんが、それでもマイディアを続けようって決意できたのは、どんな背景があったんでしょうか?
夢実:シンプルに自分で、ちゃんと辞めたいっていうか、ちゃんと卒業したいって思える日が来てなかったから…。どんどんメンバーが抜けていくのはしんどかった…。けど! 卒業したメンバーはちゃんと自分でめっちゃ真剣に考えて、4年も5年も続けたのに辞めるのはすごい勇気ある決断だから、それに便乗して辞めるのは、卒業するメンバーに対しても失礼だし、もし辞めるとしても、ちゃんとあすかがやり切ったところでちゃんと辞めたほうが、応援してくれるみんなにも、新しく入ってくるみんなのためにもいいかなって。
 
東條:ちょっと難しいですね…。感情がいっぱいあり過ぎて、どれが本当の自分なのか分からない。最初にゆかとみんちゃんが卒業するって話を聞いたときに、今後自分がどうするか2日以内に伝えてくださいって言われて、でも2人の存在は大きすぎるし、自分が唯一のオリジナルメンバーになるわけだし、2日で決めれるわけなくて! 結局3週間くらい返事ができなかったんですよ。最初は“無理です。全然辞めます”って思ってて。もちろん私の中でMyDearDarlin’としてやり切れてない、もっとやりたいことはいっぱいある。でもそれって2人がいるからやりたいって思えてるんじゃないのか? 本当にずっと考えて…。辞めないって決めた日は、いつだったんだろう…? 多分、自分の生誕ライブの日だった気がします。
――1月の予定が東條さんの病気で遅れて4月になった生誕ですね。確かにそのすぐ後に2人の卒業が発表になってますね。
東條:生誕ライブの時にめっちゃ泣いて、“何かあるんじゃないの?”ってファンの人に怪しまれた(笑)。自分は今まで何回も辞めたいって思ったんですけど、マイディアのライブが本当に楽しくて、この感情になれるのはもうこのグループしかないなって思うたびに続けようと思ってきたので…。今回も生誕のライブでそういう気持ちになれたのかな、多分…。生誕の翌日に続けますって伝えました。
――生誕が大幅延期でこのタイミングになったことに運命を感じますね…。夏フェスシーズンを前体制の6人で駆け抜けて、9月4日に咲真さん卒業。そしてもうその5日後の9日のMARQUEE Fes.で寿莉亜さんが入った新体制お披露目でした。
美怜:やっぱり始まる前はめっちゃ緊張して…。ゆかちゃんが卒業したすぐ後だし、周りの人はそんなこと言わないんですけど、自分で自分にめっちゃプレッシャーかけてました。“あの人の後に入るんだからな!!”って…。もうこのステージで評価が決まっちゃうじゃないですか。被った時に見ようくらいの人たちだったら、ここで“えっ?”って思わせたらもう終わりだし。ミスとか絶対あり得ないし。
東條:でもね、本番前はめちゃくちゃ緊張してる感じだったんですけど、始まった途端人が変わる感じがあって。全然違う子になった。本番中はもう、後ろ姿からブワーーーッ!!! って何かが!! 何かが出てた(笑)!! エネルギーが!!! 緊張してる背中ではなかった。もはやついて行きたくなる背中!
広山:あの時のMARQUEEは、技術的には荒いところもいっぱいあったと思うんだけど、ライブ中に目が合うたびにみんなの瞳がめっちゃキラキラしてて! 一個一個の瞬間で“よし! よし!”って思ったし、終わった瞬間も自分たちで“良かった!”と感じで。この6人で立てるのがすごい楽しかったし、こっから大丈夫だよって自信を持って言えるライブになった気がします。ゆりあちゃんライブ終わってずっと泣いてたよね(笑)。
東條:周りも評価も大事なんだけど、この日は申し訳ないんですけど、自分がこの6人のライブを楽しめるのか? 本当に高まり合えるのか? そこがずっとめっちゃ不安で、気が張っちゃってたし…。それが、ライブやってる瞬間に、“この6人いいな。この6人で頑張りたいな”って思えた自分に安心して…。もうブワ〜って涙が止まりませんでした。多分その日デビューする本人より泣いてた。最後の自己紹介すらちゃんとできなかった(笑)。
 
――この1年強の間、3人卒業で3人加入と大激動でしたけど、今は新しい6人でしっかり前を向けてる感じでしょうか?
東條:そうですね。まだ全然できてない部分とか、課題点もいっぱいあるんですけど、本当に誰1人として手を抜いてないし。頑張る気持ちが1人1人から本当に伝わってくるし。前もお互いちゃんと向き合ってたけど、前以上にもっとしっかり向き合えてる気がします。ちょっと前は不安しかなかったけど、今は“このメンバーと一緒に頑張っていくぞ!”って気持ちです。
広山:ちょっと前まではすごいゆりあちゃんが1人で全部背負ってる感じだなって思っちゃってたんですけど、今はみんながその様子を見てて一緒に背負おうとしてる感じというか。本当に全員が自分のこととして思ってて、どうにかしてグループを良くできないかって真剣に考えている。私はマイディアに入ってから、夏フェスの大きなステージとか、今まで叶えられなかったことをたくさん叶えさせてもらって、でもそれは今までのマイディアのお陰だから、これからは自分たちの力で開拓していって、“私たちの力でここに立てました!”って言えるように頑張りたい!
――素晴らしいです。ただ実はもう、是枝さんの卒業があとひと月くらい(取材時)に迫ってるという…。
東條:イヤーーーッ!!!!
広山:辞めるのやめよう!!
――是枝さんは、残りの日々で、自分はマイディアにこれを残したい、これを伝えたいってこととかあったりしますか?
是枝:あとひと月なんですけど、目の前のライブを良くしようってことに真剣になり過ぎてて…。いまだに目の前の今しか考えられてないですね。だから日々、何だろう、今まで普段やってきたことを変わらず真剣にやっていくことで、何かを…。うん、何かを、伝えられたら、残せたらいいなって思います。
 
――ありがとうございます。では最後に、今の6人にとっての今後の目標をお願いします!
東條:う〜ん…。まだこの体制になって少ししか経ってないから、具体的なものは見えてないかもしれない。今みんちゃんが言ったように、今目の前にあることを全力でやっちゃってるから、でも全力で生きるうちに、それぞれが目指したいものを作っていけるんじゃないかな〜って…。今本当にグループ始まって過去一のレッスン量なんですよ。だから今まで見えてなかったものも見えてくる気がします。
――なるほど分かりました。何か具体的なものが1個でもあるとまとめ的にありがたいですが…。
夢実:はい。ありま〜す!
――悪い予感しかしない!!! また火星でライブする話ですか?
夢実:いやその前に、みんなで海外に行って〜!
一同:お〜!!(盛り上がり)
夢実:バンジージャンプをする!!!(一同横転)
東條:ライブじゃないのかよ!!!
夢実:バンジー怖い! とっても苦手分野です!! チーン(葬式)かもしれない!! だからこそ“マイディア売れるぞ〜!!!”って思いでそれをやって、夢実あすかという存在をアピールしてですね、マイディアを世界に伝えるわけですよ!!!!
――とりあえず気合が入ってることだけは分かりました!!



 Newsクランチ!編集部
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