2ミリのチョコを1枚ずつ丁寧に仕上げる職人技

▲チョコレートのプロとご対面

今回は、『千代ちょこ』を手掛けられた、パレスホテル東京専属のショコラティエール・小林美貴さんにもお話を伺うことができました。

ペストリーシェフとしてキャリアをスタートした小林さんは、チョコレートでも有名なベルギーのパティスリー『ヴィタメール』が日本に進出した時に携わっていたり、フランスでショコラティエールとして修行を積んだりと、いろいろな経験を活かし現在のチョコレートの道へ。

「綺麗に、美しく、美味しく」ーー見た目だけでなく、食べ終わった時に美味しかったと思ってもらえるようなチョコレート作りを心掛けているそうです。

▲『千代ちょこ』のパッケージもエレガント

2012年、パレスホテル東京がリニューアルしたタイミングで千代ちょこが誕生。小林さんは、試作の段階から携わっていらっしゃいました。中身のチョコレート自体は発売当時と変わっていませんが、箱のデザインは今とは違ったものだったそうです。

▲商品について丁寧に教えてくれる小林さん

薄く繊細な千代ちょこですが、なんと1回に10キロ近くのチョコレートを、マーブル台2面も使って作っているそう。甘く香るチョコレートが大きく広がる光景は、さぞかし壮観な光景でしょう。

固まったら薄く切り込みを入れてから丁寧に割っていくそうです。チョコレートが大きいだけに、少しでもミスをすると、他も台無しになってしまうプレッシャー。話を聞いてるだけでも、不器用なぼくには到底無理だと思いました(笑)。

▲チョコレート愛をニコやかに語ってくれました

ショコラティエールとして活動されている小林さんは「おばあちゃんになってもチョコレートを作っていたい」ほど、チョコレートが好きなんだとか。一番印象的だったのが、チョコレートを作っている時に、自分の“メンタル”が出るというお話。

完成したチョコレートを自分で見ても分かるくらい、作っている時の状態が反映されるそうです。それは、他の人では気付かないくらいの繊細な違いですが、状態が良くない時にはもっと良いレベルが作れたということを、チョコレートを通して感じるのだとか。

そういう時は「もっとしっかりしなきゃ!と、チョコレートに謝ったりもします(笑)」と、いつでも仕事に対して真摯な小林さん。

▲真摯な気持ちで作られた気高いショコラ

お話を伺っていて、本当にチョコレートを愛していて、チョコレートに対して真っ直ぐ向き合っていることがよくわかり、ますますパレスホテル東京のチョコレートが好きなりました。

デザイン性の高さが素晴らしいことももちろんですが、これだけの愛情を注いで作っているチョコレートを、ぜひ大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか。

<店舗情報>
■ペストリーショップ 「スイーツ&デリ」
住所:東京都千代田区丸の内1-1-1-B1F 
電話:03-3211-5315
営業時間:通常10:00~20:00
 
スイーツ&デリ WEBサイト
https://www.palacehoteltokyo.com/restaurants-bars/sweets_deli/
オンラインショップ
https://shop.palacehoteltokyo.com/shop/