初打ちで「立ち回り」気づいた天才、現る!
とまあ、酸っぱいような苦いような。「人生での初打ち」は、ここでいったん終了…とはなりません。
その過疎店の、ほんのもうちょっと先に、もう1件、パチンコ屋さんがあったんです。そちらのお店は大通りに面していて、比較的、駐車場にも車が止まっているイメージがありました(少なくとも過疎店のほうは、だだっ広い駐車場に、笑えるくらい、車はいなかったですね)。
僕は自問自答します。
「ちょっと待てと。ここで逃げ出していいのか」
「ずっとパチンコっていうものを打ってみたかったんじゃないのか」
「この日のために、いろいろ調べてきたじゃないか」
「意を決してパチンコ屋に行くところまではいけたじゃないか」
「負けたとしても、勉強料だって、割り切るって考えたじゃないか」
そして、ごく当たり前の、一つの事実に気づきます。
「もしかして、お客さんの多いお店のほうが、いいお店なのではないか?」
台の知識もなければ、釘の見方もわからない。ネットで調べた付け焼刃程度の知識しかない。立ち回りという言葉も知らない。
「そっちのほうに行ってみる、というのはどうだろうか。」
今考えるとすげえな。生まれて初めてのパチンコで、「店を意識した立ち回り」をやってたんだな。頭いいな。その割には今でもすっげぇ負けてるけど。
元々の熱き想い(笑)、決意(大笑)、そして、今思いついた「ほかの店を見てみる」という戦法の思いつき――それらに後押しされて、僕は、そのお店のすぐ近くにあった、別のホールに入店して、改めてのデビュー戦を試みます。
……探したら、あった、羽根モノコーナー!
そのお店は『玉ちゃんファイト』(京楽)と『ファインプレー』(マルホン)が1シマずつ、という構成でした。
〇玉ちゃんファイトのプレー動画[VersusさんのYouTubeより]
〇ファインプレーのプレー動画[桜鷹虎(さくらたかとら)さんのYouTubeより]
すごい。さっきのお店では全体で数人くらいしかお客さんがいなかったのに、こっちのお店は人が遥かに多い(ってもまあ、実は「フル稼働」にはほど遠くて、2~3割くらいの稼働だったのかな。最初のお店が余りにも空いてただけなんですが)。
さっきのお店では2000円分両替したけど、今回は気合が違うぞ。
思い切って3000円分両替してやる!!!(←やっぱり気が小さい)
「よくわからないけど、この『玉ちゃんファイト』っていう台に挑戦してみよう。今度は逃げない!!」
と、覚悟を決めて、僕は『玉ちゃんファイト』に座ることになります。かくして、店を移動しての、デビュー戦・第2ラウンドが再開されることとなりました!