メディアの情報コントロールを見破るヒント
メディアから流れてくる情報には、大衆操作や世論喚起の目的が少なからずあることを認識し、意識しながら接するべきでしょう。要するに、メディア情報は鵜呑みにしてはならないということです。
テレビでこんなニュースを流していた、新聞にこんなことが書いてあった、という事実をもって、その情報が「正しい」と信じる人が日本には多すぎます。
それは正しいかもしれませんが、間違っている可能性もあり、ごくくだらないことを、さも大ごとのように取り上げている可能性も、ほかの重要なニュースから目をそらすために伝えている可能性もあります。
政治的な意図も隠します。日本の左派は「市民の人権を守れ、権力の横暴に反対する」と言っていますが、中国共産党が香港やチベット、ウイグルで行っている人権弾圧、横暴としかいいようのない権力行使には触れません。
これを総合すれば、彼らはやがて中国共産党のような権力が日本を支配したら、その手先となってプロパガンダをばらまく未来しか私には見えません。
メディアで情報に接したとき、私たちが信じていいのは「今朝の朝日新聞の社説に、ナントカカントカと書いてあった」という事実、「昨日、NHKの『時論公論』で、○○解説委員がどうのこうのと言っていた」という事実だけです。
社説や某解説委員が語っていた内容が正しいなんて、メディアの名前を見て信じてしまってはならないのです。
小さな話で言えば、インターネットニュースに流れてくる芸能人のゴシップや、雑誌やタブロイド紙の「噂」であれば、そのまま信じる人はさほど多くないでしょう。
一般の新聞にも、テレビにも同じような気持ちで接するトレーニングをすべきです。
「朝日新聞にこんなことが書いてあったけど、本当なのか?」という意識をつねに持っていれば、プロパガンダに引っかからず、見破り、その意図をより感じられるようになるはずです。
トレーニングの方法として、ひとつおすすめしておきましょう。私も理事を務めている「放送法遵守を求める視聴者の会」(http://housouhou.com/)があります。ここでは報道番組を分析し、どのような放送法違反があったのかを検証し、ほぼ毎日提供しています。できれば、ご支援もお願いしたいところです。