「自分の気持ち」としてポジティブな要求を伝える

ではどうすれば上手に不平不満を伝えることができるでしょうか。

そのときに必要な知恵のひとつは「わたしメッセージ」を使うことです。

私たちはクレームをつけるときには、しばしば「あなたメッセージ」を使います。これは「隠れた主語が『あなたは』という二人称になっているものの言い方」です。

例えば「先生は(あなたは)クラスの子どものことをあまりよく見てくれていないんじゃないでしょうか」「先生は(あなたは)特定の子どもばかりひいきしているのではないでしょうか」といったようにストレートに相手を攻撃してしまう言い方です。

これが「あなたメッセージ」のものの言い方です。これでは相手を傷つけますし、しばしば関係を悪化させるだけに終わります。

このように文句を言うのではなくて、主語を「私は」とか「うちの子どもは」にして伝えるのです。相手を責めるのではなくて「私はこう感じている」「うちの子どもはこう感じている」と伝えるとよいのです。

例えば、

  • 「うちの子どもは先生のことが大好きなので、もう少し授業中○○させてほしいと私は思っているんです」
  • 「1日に1回ぐらいうちの子どもに声をかけてくださると、とてもありがたいです」

このように、あくまでも「自分の気持ち」としてポジティブな「○○してほしい」という積極的な要求を伝えるのです。

「あなたのこういうところがまずいです。ダメなんです」と伝えるのではなくて「うちの子どもはこんな風に感じていて、私としては、こうしてくれるとうれしいのです」という積極的な伝え方をすること。

これが担任の先生に、言いたいことを伝えるときの一番のポイントです。

「わたしメッセージ」を使えばうまくいく

▲「わたしメッセージ」を使えばうまくいく イメージ:PIXTA

もちろんこれでも、担任は「何か自分に不満を抱いているんだな」とは感じると思います。しかしそれは事実なので、致し方のないことです。

それでも直接「あなたにもこういう問題がありますよ」という言い方をするよりも、ずいぶん柔らかく相手に伝わります。

このように「ものの言い方」をちょっと工夫して伝えるだけでも、担任との「最悪の関係」「最悪のバトル」だけは避けることができます。その上でこちらの伝えたいことを伝えることもできるのです。

担任に言いたいことを伝えるときには「わたしメッセージ」で伝えること。このことを忘れないようにしましょう。