テクニカルライター・田中拓也の『人生変えちゃうアプリ!』。毎朝ヘッドホンで音楽や動画を聴きながら通勤。最近なんだか聞こえが悪くなった……そんなあなたに。「Mimi 聴力検査」は、音の聞こえをグラフ化した聴力図を作成して、気軽に自分の聴力を検査できるアプリです。
スマートフォンで聴力を検査する
「Mimi 聴力検査」は、自分の聴力を確認できるアプリです。ヘッドホンやイヤホンを使い、大きな音で長時間音楽を聞き続けると、音が聞き取りにくくなるといった症状が現れます。「ヘッドホン難聴」と呼ばれ、自覚しにくく、少しずつ進行していき、近年問題視されています。耳の聞こえが悪くなるほかに、耳が詰まった感じや耳鳴りなどを伴うことがあるようです。耳の違和感に気づいたら、早めに病院へ行って検査してもらうことが必要です。
「Mimi 聴力検査」は、普段使っているヘッドホンやイヤホンを付けて、聴力をテストします。音の聞こえをグラフ化した聴力図を作成してくれるので、自分の聴力を把握できます。ヘッドホンやイヤホンを利用して、音楽や動画を楽しむことが多いなら、一度テストしてみてはいかがでしょうか。
たった6分で聴力をテストできる
聴力のテストには6分ほどの時間がかかります。正確な結果を出すには、静かな環境でテストを行う必要があります。アプリを起動したら、案内に従って接続しているヘッドホンを選んでください。校正済みのヘッドホン(Apple AirPods)が推奨されますが、それ以外のものも使うことができます。最後に音量ボタンを押して音量を50%にセットしたら準備完了です。
テストはかんたんです。「ピーピーピー」といったビープ音が聞こえている間はボタンを押し、聞こえなくなったら指を離すだけです。最初に左耳のテストを行い、次に右耳のテストを行います。高音から低音までさまざまなビープ音が聞こえてくるので、耳を澄ましてよく聞いてみましょう。
結果をオージオグラムで表示
テストが終了すると、成績が表示されます。難聴の有無や、聴力が左右対称かどうか、同年に生まれた人の平均との比較などが表示されます。「難聴があるようです」と診断された場合、医師に相談することを勧められます。
より詳しい状態を見たいなら「テスト結果」をタップします。周波数ごとに、どの程度聞こえているかを示す聴力図(オージオグラム)が表示されます。グラフは横軸が音の高低(周波数)を示し、縦軸が難聴の程度(dbHL)を示しています。25dbHL以下なら問題ありませんが、周波数によって聞こえにくい音があるとグラフの波幅が大きくなります。
普段あまり困っていないのに「難聴あり」と診断されることもあるかもしれません。突発性難聴の場合、早期に医師に相談することが治療の成否にかかってくるので、テストの結果を過小評価しないほうがよさそうです。
難聴は自覚なしに進んでいくことが多く、あまり気にしていない人も多いでしょう。「Mimi 聴力検査」なら、かんたんに聴力をテストできます。高音が聞こえづらいなど、自分の聴力の傾向を把握することや、医師に相談するかどうかの目安などに活用してください。