あまりの暑さにどういう状況だったのか覚えていない

――ただ快晴だったので、ひたすら暑かった! ステージの上は大変だったと思います。

はな 扉が開くので風が入って涼しいかと思いきや、意外と開けたときのほうが暑かった! ヤバかったよね?

萌花 私は汗をすごくかくので、ヘッドセットマイクが水で反応しなくなってしまって。それで一度、ステージから下がったんですけど、なかなかマイクが直らなくて……焦りましたね、あのときは。早くステージに戻りたいけど、どうにもならない。どうしよう、どうしようって。

――結局、手持ちのマイクで急場を切り抜けました。あのあたりの対処能力はすごいですよね。

萌花 まぁ、今までずっと手持ちのマイクで歌ってきたので、そこはすんなりと対応できましたね。

愛来 ただ、本当にあの日の暑さはヤバくて……私、一度、ステージをハケたんですよ。どういう状況だったのかも、よく覚えていないぐらいで。

優月 逆に私は、まったく暑さを感じなかった。

はな えーっ!

優月 もうパニくっちゃってね(苦笑)。2人がハケたとき、戻ってくるまでなんとかつながなくちゃいけないけど、想定外のことだから台本に沿って進めるようなわけにはいかない。もうね、目の前にお客さんがいるうれしさと、ライブを成功させるんだ、という気持ちと……いろんな気持ちで頭がたくさんになっちゃった。

萌花 私も「トークうまくなりたい!」って思った、本当に。ああいうときにトーク力って大事だなって。

優月 そんな状況だったから、暑さを感じる暇もなかった。(衣装チェンジのため)裏に戻ったときにスタッフさんから「ゆづ、大丈夫?」ってすごく聞かれて。もちろん、それは「暑さにやられていないか?」ってことだったんですけど、私、暑さを感じていなかったから、ステージで何かやらかしたのかな、と思って怖くなっちゃった(苦笑)。だから「えっ、なにがですか?」と聞き返したら「あぁ、じゃあ、大丈夫だね」って(笑)。

萌花 でもさ、なんかこうやって、いろいろハプニングがあると「あっ、ライブだな」って思うよね。

愛来 うん、その感覚、どんどん思い出していったね。

優月 ありがたかったのは、ステージの裏でMARICO先生が付きっきりでお世話してくれたことですよ。最初は「ヤダよ、みんなの面倒を見るのは!」とか言っていたのに(笑)、いざとなったら先頭に立って動いてくださって。