暖簾をくぐればスイッチオン!

今回は駅の中にある珍しい飲み屋をご紹介します。

都心の駅ナカで食事や酒が楽しめるようになって時がたちました。昔は駅内で酒を飲める店は、ほとんどなかったと記憶しています。乗客が滞在してお金を落とす仕組みができる前は、駅はただの通過点でした。

▲静岡県三島市に来ました

JR御徒町駅の構内にいい飲み屋があったんですけど、あの店も気がついたらなくなってしまった。帰り道にちょいと一杯という立地と、ガヤっとした風情がいいんですよね。ああいう店に行きたい。そうしたら旅先で見つけてしまったんです。

▲「お! やってるかい?」なんつって

静岡県の三島広小路駅の改札を出ると、すぐに見えたビニールハウス。ちらっと中をのぞけば、ああ、これはもう立派な飲み屋だ。ビニールは目隠しと防寒の役割を果たしているんでしょう。さっそく入りましょう。

▲ダンディーな大将が切り盛り

背が高く見目のいい男性が切り盛りしていますね。

「やってますか?」
「オープン5分前だけど別にいいですよ」

あらあら悪いですね、と言いながらさっそく荷物を置いて飲酒体制を整えます。オープンまでは中で待たせてもらおうか、くらいの気持ちだったんですが、暖簾をくぐったら、酒飲みスイッチが入ってしまうから、さっそく酎ハイをオーダーしました。

この日は、仕事で朝からこってりしたものばかり食べていたので、さっぱりとしたお酒を飲みたい気分だったんです。

▲いつ飲んでも、最初の一杯に胸がトキメキます

さてと、乾杯。プッハー! 今日も酒がうまい! 

隣でビールを頼んだのは、担当編集のオジマです。この日は朝から仕事で一緒だったので、三島周辺でいい立ち飲み屋を探して、ここにたどり着いた次第です。

仕事を人一倍頑張って、いつもより喉が乾いていた私は一気に半分近くを飲み干しました。なにを頼もうかしらとメニューを眺めながらまた一口。オラなんだか、ワックワクしてきたぞ! 旅の醍醐味は、飲み屋との出会いにあると改めて思います。

▲目の前からしょうゆのいい匂いが漂います

目の前にあるのはマグロの煮付け。家庭用フライパンがいい味を出しています。その日のつまみは、おばんざいよろしくカウンターに並びます。目の前から選んでもいいし、ホワイトボードに書かれたメニューを頼んでもいい。そうして私は大好きなメニューを見つけてしまいました。