「トイレ使用通行券」ってなんだ?

▲最下段に注目してください

たたみしらす。たたみいわしともいいますが、この響きを聞いただけで、私は酒が飲みたくなります。世界で一番好きな酒のアテといっていいでしょう。イワシの稚魚であるシラスをギュギュっと固めて板状にしたもで、静岡の名産と言っていいのかしら。ちょっといい居酒屋には置いてあるから、酒飲みなら知らない人はいないでしょう。

▲マヨと七味、さらにしょうゆをかける憎い演出

こいつは魚のうまさをギュッと閉じ込めて乾燥させてあってね、食べる直前にちょっとだけ炙るんですよ。そうすると、茶色く色づきさらに香ばしくなって、うま味も倍増する。そして七味唐辛子をかけたマヨネーズをちょっとつけていただきます。酎ハイでもビールでも日本酒でも、なんでもあう最強のつまみです。

▲店主は伝票がわりにメダルの数で会計を把握します。緑のメダルが400円

こちらは、三島と修禅寺を結ぶ伊豆箱根鉄道駿豆線の駅前、いや駅構内にあります。電車の待ち時間に軽く飲むというのがいいんですね。私たちはこの日、三島から新幹線に乗って帰京する予定でした。

お店に入ったのが17時頃。三島を18時半に出る新幹線に乗りたいと思ったので、逆算しながら酒を口に運びます。時間がないなら一杯をゆっくり飲めばいいのに、酒飲みってのは納得いくまで気持ちよくなりたいもんだから、お尻が決まっているとあわてて酒を放り込んでしまう。そんなわけで目の前のメダルがどんどん溜まっていくというわけ。

▲こちらは朝びきの豚レバー

「なんでうちのことを知ったの?」と興味深そうな大将。「こういう趣のある店に目がないんです」と言ったら、本当に嬉しそうな顔をしました。いい笑顔。そうしたら、冷蔵庫からレバーを出してくれた。朝びきの新鮮なレバーで「たまにしか入らないんだけどよかったらどう?」って。

お店の人のお勧めには絶対に乗る。これは私が飲み屋で心がけているルールです。自分の視界に入っていなかったメニューには必ず発見がある。昔は「突き出し」が、この役割を担っていたんですけどね。 

▲トイレは駅の中のを使います。鶴見線にある「国道下」という店も同じ方式でした

新鮮なレバーはね、酒がとにかく進むんだ。そうなるとトイレに行きたくなる。トイレは駅構内のものを使わせてもらいます。酔っ払ってふらつかないように気をつけてください。

▲こういうシンプルなつまみが最高なんです

さて、お腹もいっぱいになってきたので、お会計をお願いしましょう。結構飲んだぞ。新幹線の時間も近づいてきたから、寂しいけどサヨナラ。

そういえばね、この店は「駅」っていう名前なんです。駅の中にあるから駅。なんて飾り気のない、いい名前なんだろう。次はいつ来れるかわからないけど、こんな素敵な店と出会った記憶が、明日から生きていく私の活力になる気がします。

さて、次はどこの店に行こうかな。ふらりふらりと次の街で。

『立ち飲み・マイ・ラブ♡ - 痛みに負けるな!-』は、次回12/18(金)更新予定です。お楽しみに!!

〈店舗情報〉
■立ち飲み処 駅
住所:静岡県三島市広小路町4-16
営業時間:17:00~23:30
定休日:不定休
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。来店前にご確認ください。