ケント・ギルバートはCIA?
いわゆる平和運動家をはじめとして、現実を認めない人たちは、自分たちの都合に合わせてファクト(事実)を無視します。
そういった人たちから私は、日頃「ネトウヨ」だとか「歴史修正主義者」、あるいは「アメリカを裏切って日本にすり寄っている」、または逆に「あいつはCIA(アメリカ合衆国中央情報局)のエージェントだ」などと揶揄されているようですが、これは私の主張の本質を読み誤っているからでしょう。
私はファクトに基づいた、公平で論理的な意見にしか興味がありません。ただし公平とは言っても、私の場合は日米双方の国の利益にかなう方向に偏ります。ファクトに基づいている限り、主張においては立場によって偏っていいのです。
私は在日アメリカ人です。すでに日本に住んでいる期間のほうが長いのですが、あくまでもアメリカ人であって、アメリカの国益を最優先に考えます。それが国際常識というものです。
しかし、ファクトの無視は見過ごせません。事実を無視した筋の通らない主張については、アメリカも日本も国を問わずに批判します。
「『リメンバー・パールハーバー』は米国政府のプロパガンダだった」と主張するのもそれが理由ですし、私は東京大空襲や原爆投下は、戦時国際法に違反する戦争犯罪だったとも考えています。GHQが占領期に展開した「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」は、日本の伝統的な価値観を破壊して、日本を弱体化させるための政策だったという事実も指摘します。
私の主張に対する平和主義者たちの反応は、ファクトを無視しているために、脊髄反射に近いワンパターンに陥ります。たとえばネトウヨという言葉から一歩も出ないレッテル貼りや揚げ足取り、あるいは感情論や抽象論に終始したり、深刻な問題を陰謀論や被害妄想で片付けたりします。
このように大脳を活用しない、つまり論理的ではない反応の元凶は、WGIPに基づく日教組教育の成果でしょう。WGIPはアメリカが展開した政策ですから、私には申し訳ない気持ちもあります。
しかし、現代の日本は正しい情報をいくらでも手に入れることのできる国です。ファクトを確かめず、いわゆる平和主義を絶対として、それ以外の考え方をためらいもなく拒絶するのは「怠け者」のすることです。