“理想のクラスを作る”ことをテーマにしたバラエティ番組『青春高校3年C組』(テレビ東京系)が最終回を迎え、3年の歴史に幕を下ろした。番組で披露した自虐ネタが話題になり、イジられキャラとして注目を集めた女鹿椰子さん。ネガティブで内気な性格だったというが『青春高校』との出会いは、彼女にどんな変化をもたらしたのだろうか。胸の内を明かしてくれた。
王道かわいい路線のはずが自虐キャラに
――『青春高校』には個性的なキャラクターの生徒たちがたくさんいますが、女鹿さんは最初、どんなキャラでいこうと思っていましたか?
女鹿 最初は“3年C組のかわいい担当”ですね(笑)。気づいたら、違う路線になっていましたけど……。
――番組で披露した自虐ネタがウケて、バラエティキャラのような扱いでしたよね。
女鹿 もともと自己肯定感がめちゃめちゃ低くて、ネガティブな人間なんです。生きることに対しても「自分なんて生きてなくていいや……」みたいに思っちゃうくらいで。でも、番組で自虐ネタの企画をやったときに、プロデューサーの佐久間(宣行)さんから「俺は、この企画のめがちゃんを信用しているから」と言ってもらえて、収録後に褒められたんです。
自分のネガティブな性格が、初めて誰かのためになった! と思って嬉しさのあまり、その日はずっと眠れなかったです(笑)。「生きててよかった!」とさえ思いました。
――『青春高校』に入ったことで、以前よりも自分のことを好きになれましたか?
女鹿 う〜ん、ちょっとだけ……(笑)。やっぱり、もともとの自己肯定感が低すぎるんですよね。今までずっとオーディションに落ち続けてきたり、中学時代にイジメにあっていたこともあって、なかなか自分のことを認められないんです。でも、内心はずっと人から認められたかったんですよね。自己肯定感は低いんだけど、承認欲求は高くて。
――女鹿さんはアイドル部に所属していましたが、アイドル活動を通して承認欲求が満たされることはなかったですか?
女鹿 ライブのときにファンの方々が声援を送ってくれたりすることで、満たされることもたくさんありました。それは涙が出そうになるくらい嬉しかったです。ただ、褒められるとしても、基本は「おもしろい」なんですよね。やっぱり、アイドル部としては「かわいい」って言葉をたくさん言われたかったのが本音です。
実際、お客さんが「かわいい!」って、声援を送ってくれると思ってウインクとかしていたんですけど、のちに【めがちゃんウインク事件】みたいに取り上げられて、私はちゃんとアイドルやっているつもりなのに、そこもイジるのかい!って思ってました。放送中に日比野(芽奈)と投げキッスをしたら、私だけネットで叩かれたりしたこともありました(笑)。
――イジられることも多々あったと思いますが、どんなことにやりがいを感じていましたか?
女鹿 みんなの笑い声がモチベーションになりました。自分が発言したことで笑ってもらえるのはもちろんなんですけど、収録自体が盛り上がったときは「明日もこれくらい盛り上げられるように頑張ろう」って思うんです。公演をやっていた時期は、お見送りのときに「明日も来るね」「今日よかったよ」って、お客さんにかけていただく言葉のひとつひとつが力になりました。
「こうしたほうがもっと良くなると思うよ」ってアドバイスをいただくこともあったんですけど、パフォーマンス面でも考えることが増えて、いろいろ研究するようになりました。