大御所芸人の「なんでもやるよ」がターニングポイント

――続けられるか、断念するかの瀬戸際。

三谷 実は、奥さんに内緒にしていたんです(笑)。でも、うすうすバレ始めていて、コロナ禍とはいえ家で編集してる時間長くね? みたいに(笑)。完全にバレて、お金になっていないYouTubeを際限なく続けていてもしょうがないから、半年以内に月30万円以上の純利益を出せなかったらやめるって約束しました。しょうがない、わかったって。

2020年の3月から始めて、6月になっても全然いきそうになかったから、クラウドファンディングをしました。無理やりにでも30万円を作ろうと思って、そしたら30万くらい集まって、これで続けられると思っていたら、動画の収益もそれくらいに乗ってきたんです。それで合わせて60万、バイトに30万払っても純利益30万だから続けられるっていうふうになりました。あとはちょとずつちょっとずつ増えて、1万人くらいになって。

――覚悟を決めたら伸びてきた。

三谷 そうですね。それで、1万人突破にかこつけて「出てくれたらいいな」みたいな感じで、東野さんにDMを送ってみたんです。一緒にご飯を食べさせてもらって、それでお願いしたら「なんでもやるよ」って言ってくれて。

▲大御所の出演がターニングポイントに

東野さんの回は大きかったですね。その後、2週間くらいで4万人くらいになりましたから。(平成ノブシコブシの)吉村さんにも「お前も出ろや」って言ってくれて。それから武井壮さんとかも出てくれて、一般の人しか出てなかった、このYouTubeに誰もが知っている芸能人が出るような「違和感」を出すこともできて、なんなんだろうなこのYouTubeっていうふうに見えるようになって、ちょっとずつ増えたっていう感じですかね。

▲続々と著名人が出演
▲登録者数も増えていた