男子アイドル部の“なごみキャラ”!?
――数え切れないほど思い出があると思いますが、印象的な出来事は?
久保 一番思い出に残っているのは、自分が入学して1ヶ月後くらいに中野サンプラザで開催された『ウィンターライブ』です。人前に出たことがない人間が、いきなり大きな会場でお客さんの前で踊ったり、しゃべったりするなんて本当に想像もしていなかったので、緊張して足がガクガク震えてしまって。あと、セリフがあったんですけど、頭が真っ白になっちゃってセリフも噛み噛み(笑)。うれしさや恥ずかしさ、いろんな感情が湧き上がったステージでした。
――久保さんは男子アイドル部「バトラーズ」のメンバーとして活動しましたが、もともとアイドル的な活動がしたかったんですか?
久保 いや、自分がアイドルをやるとは全然思ってなかったです。歌もダンスも、何もかもが未経験な状態で加入したので……。
――でも、歌はお上手ですよね。パワフルなボーカルで、みんなを引っ張っていました。
久保 ありがとうございます。でも、専門的に習っていたわけではなくて、単純に歌が好きっていうだけで。カラオケとかもそんなに行かないし、基本、家の中でただ歌っているくらいなんです(笑)。
――「バトラーズ」は、熱海で路上ライブを行ったり『ガールズアワード2019』のオープニングアクトを務めたりしましたね。
久保 いろんな場所でパフォーマンスさせてもらいました。熱海では商店街でビラを配ったんですけど、帰り際に、お店の人が温泉まんじゅうとかいろいろ差し入れをくださって、めちゃめちゃ優しい街だなって思いました。
『ガールズアワード』は幕張メッセで開催されたんですけど、見渡す限りお客さんがいて「こんなにたくさんの人がいるんだ!」って驚きました。でも、緊張はしなくて、皆さんがサイリウムを振って応援してくださっているのがうれしくて、楽しくパフォーマンスができた思い出があります。
――「バトラーズ」のチームワークは良かった?
久保 人数が少ないこともあって、まとまりが良かったです。みんなしっかりしているので、お互いに意見を出し合って、決めなきゃいけないこともすぐにまとまったり。ケンカもなくて、楽しい雰囲気の平和なグループでした。
とくにリーダーの、のすけ(河野紳之介)は物事がはっきりしている性格なので、男子アイドル部のリーダーとして頼りにしていました。あと、彼はアイドル性が高いので、いつも表情やダンスを参考にしていました。本当に尊敬できる人で、彼と一緒に活動できたことに感謝しています。
――久保さんは男子アイドル部のなかで、どんなキャラだったと思いますか?
久保 自分のキャラですか? う〜ん、なんだろう……。でも「久保がいたら、なごむ」っていうのはメンバーに言われていました。
――女鹿椰子さんも「久保くんがいると、ピリッとした空気がなくなる」と言っていました。そういう人はグループにとって大事な存在ですよね。
久保 あんまり思いつめて考えないようにしているからですかね。「ちゃんと考えろよ!」ってツッコまれそうですけど(笑)。逆に、メンバーに何かあったら相談に乗るようにするのは意識していました。なんでも聞いてあげられるようにしたいな、って。しっかり答えらえるかは別として(笑)。