“理想のクラスを作る”ことをテーマにしたバラエティ番組『青春高校3年C組』(テレビ東京系)が最終回を迎え、3年の歴史に幕を下ろした。番組で結成された男子アイドル部「バトラーズ」の一員として活躍した久保侑大さん。ステージでは、伸びやかな美声と情感豊かな表現力を武器に、エネルギッシュなパフォーマンスを見せつけるが「自分がアイドルをやるとは全然思ってなかった」と振り返る。アイドルの活動を通じて成長できたこと、新たに見つけた将来の夢について語ってくれた。
先が見えない暗黒の大学時代
――2期メンバーとして『青春高校3年C組』に入学した久保さんですが、どうしてオーディションを受けようと思ったんですか?
久保 番組を通してたくさんの人に出会ったり、いろんな経験ができたらいいなと思ってオーディションを受けました。幼少期にキッズモデルみたいなこともやっていたけど、小学生でやめちゃったんです。それからは普通に生活していたんですけど、テレビで『青春高校』を見ていて、また芸能の活動に興味が出てきたので、もう一度やってみようと思って応募しました。
――オーディションを受けたときは普通の大学生だったんですか?
久保 はい。でも、いつも一人で授業を受けて、すぐに帰るだけの毎日でした。サークルにも入っていなかったので、友達もほとんどいない。当時の自分は夢がなくて、先が見えない真っ暗な状態でした。
――アルバイトはやっていましたか?
久保 結婚式場とかラーメン屋とかでちょこちょこやっていました。でも、プライベートで集まることもなかったので、バイト先にも友達がいなくて。本当に友達が少ないんですよ(笑)。
――オーディションに合格し、大学に通いながらお仕事をすることになったのでしょうか?
久保 最初は大学に通いながらやろうと思っていたんですけど、両立するのが大変で2年生のとき1回休学しました。ただ、活動がだんだん忙しくなって復学するのは難しいかなと思って、そのまま退学しました。
――大学の友達はびっくりしていたのでは?
久保 大学に一人だけ友達がいたんですけど、その子は「がんばれよ」って応援してくれました。放送も見てくれてて、毎回「面白かった」って連絡をくれたので、本当にいい友達を持ちました。
――『青春高校』に入って、友達は増えましたか?
久保 ありがたいことに、たくさん友達ができました(笑)。とくに仲が良かったのは、男子アイドル部のメンバーたちですね。プライベートでもよく集まったりしていたんですけど、同期の田中柊斗とは毎日のように一緒にいました。彼は石川県から上京してきたので、困ったときに自分がちょっとサポートしたり、自分の家族と柊斗でごはんに行くこともよくありました。
――田中さんが『青春高校』を卒業したときは寂しかったのでは?
久保 そうですね。あのときはめちゃめちゃ泣きました。柊斗が卒業するときに、ラップで彼に感謝を伝える企画をやったんですけど、泣きすぎて全然うまく歌えなかったです(笑)。