“理想のクラスを作る”ことをテーマにしたバラエティ番組『青春高校3年C組』(テレビ東京系)が最終回を迎え、3年の歴史に幕を下ろした。番組で結成された男子アイドル部「バトラーズ」の一員として活躍した久保侑大さん。ステージでは、伸びやかな美声と情感豊かな表現力を武器に、エネルギッシュなパフォーマンスを見せつけるが「自分がアイドルをやるとは全然思ってなかった」と振り返る。アイドルの活動を通じて成長できたこと、新たに見つけた将来の夢について語ってくれた。

▲青春高校3年C組スペシャルインタビュー(巣立ち・久保侑大編)

先が見えない暗黒の大学時代

――2期メンバーとして『青春高校3年C組』に入学した久保さんですが、どうしてオーディションを受けようと思ったんですか?

久保 番組を通してたくさんの人に出会ったり、いろんな経験ができたらいいなと思ってオーディションを受けました。幼少期にキッズモデルみたいなこともやっていたけど、小学生でやめちゃったんです。それからは普通に生活していたんですけど、テレビで『青春高校』を見ていて、また芸能の活動に興味が出てきたので、もう一度やってみようと思って応募しました。

――オーディションを受けたときは普通の大学生だったんですか?

久保 はい。でも、いつも一人で授業を受けて、すぐに帰るだけの毎日でした。サークルにも入っていなかったので、友達もほとんどいない。当時の自分は夢がなくて、先が見えない真っ暗な状態でした。

――アルバイトはやっていましたか?

久保 結婚式場とかラーメン屋とかでちょこちょこやっていました。でも、プライベートで集まることもなかったので、バイト先にも友達がいなくて。本当に友達が少ないんですよ(笑)。

――オーディションに合格し、大学に通いながらお仕事をすることになったのでしょうか?

▲大学では友達もほとんどできずすぐ帰るだけの毎日だったと振り返る

久保 最初は大学に通いながらやろうと思っていたんですけど、両立するのが大変で2年生のとき1回休学しました。ただ、活動がだんだん忙しくなって復学するのは難しいかなと思って、そのまま退学しました。

――大学の友達はびっくりしていたのでは?

久保 大学に一人だけ友達がいたんですけど、その子は「がんばれよ」って応援してくれました。放送も見てくれてて、毎回「面白かった」って連絡をくれたので、本当にいい友達を持ちました。

――『青春高校』に入って、友達は増えましたか?

久保 ありがたいことに、たくさん友達ができました(笑)。とくに仲が良かったのは、男子アイドル部のメンバーたちですね。プライベートでもよく集まったりしていたんですけど、同期の田中柊斗とは毎日のように一緒にいました。彼は石川県から上京してきたので、困ったときに自分がちょっとサポートしたり、自分の家族と柊斗でごはんに行くこともよくありました。

――田中さんが『青春高校』を卒業したときは寂しかったのでは?

久保 そうですね。あのときはめちゃめちゃ泣きました。柊斗が卒業するときに、ラップで彼に感謝を伝える企画をやったんですけど、泣きすぎて全然うまく歌えなかったです(笑)。