競馬のGIファンファーレもすぎやまワークス!
いかがだったでしょうか。お粗末ながら、神曲と呼んでもさしつかえない楽曲を紹介できたかと思います。
申し訳ないですが、3曲では全然紹介し足りないので、選びきれなかったのを早口で紹介させてください!
『ドラクエ』は街や戦闘のBGMも格別です。バトルBGMならなんといっても『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の最後の戦いで流れる「勇者の挑戦」のスピード感! 最終決戦の高揚感、これからはじまる死闘をメロディで「物語」ります。あるいは『ドラゴンクエストIV』の通常バトルBGM「戦闘~生か死か~」の変拍子具合もたまらないですね。『ドラクエIV』はラスボスも組曲形式になっていて、ボスの変身とマッチしてる演出が凄まじいです! 思わず8回逃げたくなってしまう人も多かったのでは……。
街のBGMでは『ドラゴンクエストVI 幻の大地』で流れる「木漏れ日の中で」や『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』の「やすらぎの地」あたりが大好物です。メロディからマイナスイオンが発生しているかのように、心が浄化されていきます。オーケストラバージョンとファミコン版の違いも味わい深いので、ぜひサウンドトラックをチェックしてください!
本記事ではドラクエシリーズをメインに語らせていただきましたが、『風来のシレン』シリーズ、スーパーファミコンの『46億年物語』のサウンドトラックもさすがの完成度。
そして、親の声より聴いたかもしれない、東京競馬場・中山競馬場のG1ファンファーレ! あの勇壮なメロディも、すぎやまこういち氏によるものです。
まだまだあります。エンディングが衝撃的なことで有名な、アニメ『伝説巨神イデオン』の主題歌も、これでもかと唸るすぎやま節。
特撮映画『ゴジラvsビオランテ』のサウンドトラックは、『ドラゴンクエストIV』と同時期に手がけていたためか、かなりメロディが似ている曲もあって、ドラクエフリークの人はビックリするかもしれませんよ。
そうそう! 『帰ったきたウルトラマン』の主題歌「戦え!ウルトラマン」も、すぎやまこういち氏によるもの。
ドラクエの戦闘曲が好きな人にはニヤリとさせられる曲調になっています!
ゲーム音楽は「聴き減りのしない音楽」
すぎやまこういち氏は、ゲーム音楽について「何百回も聞くものであるから、聴き減りのしない音楽」という信念で作られていたようです。
「理屈でこね回したメロディより、すらっと思いついたメロディのほうが自然」、そう発言されていました。
自分語りになりますが、わたしは『ドラゴンクエストIII』の「ほこら」のメロディを、物心つく前から、おもちゃのピアノで演奏していたそうです。おそらくですが、生まれて初めて演奏した曲といえるでしょう。
オーケストラの音を「3音でどう表現するか」ということに注力していた、すぎやまこういち氏。
久しぶりに弾いてみたら、左手の伴奏がなくとも、神聖で厳かな雰囲気は伝わるのだなぁと、これからも永遠に残る曲に祈りを捧げたくなりました。
なお、本記事ではネタバレにかなり配慮しているつもりなのですが『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』や、最新作である『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』でも、本作で紹介したBGMが落涙のタイミングで流れます。
すぎやまこういち氏が、作曲を手掛けた最後の作品となってしまった『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』は、今のところ発売日も未定ですが、発売を待ちわびるゲームがあるって、大げさかもしれませんが、それだけで生きる理由になりうると思えませんか?
最後になりますが、すぎやまこういち氏へ謹んでご冥福をお祈りいたします。
いやー、音楽って、本当に素晴らしいものですね!
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