多方面で活躍する大人気お笑い芸人EXITが、街を元気にする全国活性化ツアーを開催。そのツアーにNewsCrunchが完全密着しました! 今回は、NHKの朝ドラ『あまちゃん』(2013年)の舞台としてもおなじみの岩手県久慈市をぶちアゲ! レトロな街並みをあとにして、会場へと向かった。

EXIT×久慈のコラボ商品と等身大パネル

会場のアンバーホールは、久慈駅から歩いて5分ほどのところにある会館で、目を引くユニークな外観は世界的建築家・黒川紀章氏の設計によるものだ。

ユニークな外観の『久慈市文化会館アンバーホール』。久慈の名産である「琥珀(amber)」にちなんで名付けられた

ロビーに入るとすでに行列ができていた。今回の久慈では、短角牛の革を使って作ったポシェットやロゴ入りランチトート、おつまみ昆布、煮干しパウダーといったコラボ商品のほかに「缶バッジガチャ」があって、みんなそれに並んでいるのだ。

1回300円のガチャガチャのカプセルには、4種類のEXITバッジと8種類の久慈のロゴバッジが2個1組で入っている。私も1回トライしてみたところ、迷彩模様のKUJIバッジと、かねちの組み合わせが当たった。

 
 

ロビーには、EXITの二人の等身大パネルと記念撮影ができるコーナーがあり、みんな笑顔で写真を撮りあっていた。いたるところに貼ってある、りんたろー。と兼近のイラスト、そしてEXITのロゴを模した「KUJI」のロゴは、地元のyuuさんというイラストレーターによるもの。手作りの温かさがあふれる会場からは、我が街に来てくれるEXITのために、心を尽くしてもてなそうとしていることが伝わって来た。

▲EXITとの記念撮影コーナー。こういうのってうれしいですよね!
▲地元のイラストレーター、yuuさんによるカワイイ二人のイラスト

おなじみのコール&レスポンスで人気対決

開演時間になった。

この日のライブはミニアルバム『GENESIS』収録の『PEN PEN PEN』でスタート。テンポが速くノリの良い曲なので、景気付けには最適だ。

▲熱唱するりんたろー。
▲歌のコーナーでは、とびきりカッコいい「アーティスト・EXIT」を見られるのがうれしい

歌終わりの漫才冒頭では、本人たちがそれぞれ「りんたろー。!」「かねちー!」と言ったらオーディエンスが「カッコイイ!」と応えるおなじみのコール&レスポンスで人気対決。声援が多い方が勝者となる。「東北では俺のほうが人気がある」と言い張るりんたろー。だったが、結果は順当に兼近の勝ち。言うまでもなくこの流れ自体が“お約束”になっているわけだが、一度くらいひっくり返って、うろたえる二人の姿も見てみたい。

「拍手の練習」では奔放な号令で観客をもてあそぶ兼近。あまりにマイペースにみんなを翻弄する彼を見かねて、りんたろー。が「みんな、こんなやつのことカッコいいって思ってんの!?」と毒づき爆笑をさらっていた。続く漫才『雪』でも、りんたろー。が兼近の“キモい息継ぎ”に対して「じぇじぇじぇ!」と、あの一斉を風靡したワードでツッコんだりと絶好調。

そして毎回恒例の「100パーセントスベる」と言いつつ、本ツアーの目玉の一つにもなっているコーナー『方言男子』は、りんたろー。が「じぇじぇじぇ!」「好きだっけ、付き合ってけろ」。一方、兼近は「あっかるい、あっかるい、ららららんららん~ 岩舘電気~」という地元の電気屋さんのCMソングを披露。これには久慈市民も大喜びだった。やっぱり推しが自分の地元のことを知ってくれるのって、単純にうれしいよね。

続く告白パートは「おらぁおめえのこと好きダァ。付き合ってけろ」。朴訥(ぼくとつ)とした表情にも心ときめくが、会場はなぜか水を打ったようにシーン。その反応に兼近は「そりゃないぜ……」と苦笑いしていた。

2本目の漫才は『高齢化社会』。このネタは老人に扮した二人の掛け合いが楽しく、子どものウケも良い。この日もツアー終盤を迎えて、どっしり安定した、横綱相撲的な漫才を見せてくれた。ちなみに3本目はM-1の準々決勝でも披露した『スポンサー』のネタ。15社以上のCMに出ているEXITにしかできない斬新なネタだが、オチの直前で兼近がネタを飛ばしてしまい、会場に「このあとのセリフ、わかるやついる?」と聞く場面も。りんたろー。が「いるわけないでしょ!」とツッコんで、場内は予想外のハプニングに大いに盛り上がった。

▲「高齢化社会」のネタは子どもウケも抜群