こだわりを英語にするとSticking(スティッキング)。創作におけるスティッキングな部分を、新進気鋭のイラストレーターに聞いていく「イラストレーターのMy Sticking」。

今回は、可愛らしいウツボのイラストがSNSを中心に話題を集めている、れれれさんに創作のうえでの「Sticking(こだわり)」を聞いてみました。

きっかけは「LINEスタンプを使いたかったから」

――このインタビューではイラストレーターの方々にこだわり、Sticking(スティッキング)を聞いているんですが、まず聞いてみたいことは、どうしてウツボに着眼したんだろう? ということなんです。

れれれ (笑)。

――れれれさんのイラストを見ていると、「海のギャング」ってイメージからかけ離れた、キュートで愛しいウツボちゃんの姿が見えてきて、すごく興味が湧いてきたんです。それと同時に、そもそもこの方は、どういうきっかけでウツボを描いてるんだろう?ってことが気になってきて。

れれれ ウツボのイラストを描くきっかけは、当時LINEのスタンプに可愛いウツボのスタンプがなかったから、「じゃあ自分で描いちゃお!」というのがきっかけですね。

――え!? LINEスタンプ??(笑) では、もっと手前の……ウツボに興味を持ったきっかけをお聞きしていいですか?

れれれ もともと動物はすごく好きで、ハムスター、インコ、モルモットを飼育していたんですが、新江ノ島水族館でウツボが密集して詰まってる「ウツボマンション」というのを見て、一目惚れしてしまって。

――ウツボマンション! 語感だけでワクワクしますね。でも自分の勉強不足なだけかもしれませんが、れれれさん以外にウツボを飼ってらっしゃる方って存じ上げないんですが……。

れれれ はい、私の周りにもいませんでした(笑)。だからずっと飼いたかったんですけど、飼育方法もわからないので、なかなか飼う決心がつかなかったんです。そこでTwitterでウツボアカウントを作ってみたら、意外と飼ってらっしゃる方がいることがわかって、その方々にもいろいろ聞いて、飼うことに決めました。

――こんなことを聞くのは野暮かもしれませんが、ウツボの魅力って何だと思いますか?

れれれ ウツボといえば、「海のギャング」って言われるほど、獰猛で怖いイメージがあると思うんですけど、実は結構ドジっ子なんです(笑)。

――あははは(笑)。でも、れれれさんのイラストを見るとわかります。

れれれ 餌をあげるときに興奮しすぎて空振っちゃったりとか、水流の勢いに負けて流されていったりとか。あと、これは水族館で見たんですけど、大きいウツボの口の中に間違って入っちゃったりとか…(笑)。いわゆるギャップ萌えですね。

――可愛い(笑)。でも実際に、れれれさんのSNSを見て、得体の知れない生き物だったウツボが身近になった人は多いと思います。もともと、絵を描くのはお好きだったんですか?

れれれ はい。でも、誰しも経験あると思うんですけど、ノートの端っこにちょこちょこっとウサギの絵を描く、くらいの「好き」です。ほかのイラストレーターの皆さんは、しっかり段階を踏んでらっしゃる方が多いと思うんですけど、本当にイラストに関しては0からのスタートだったので、未だに苦労しているところですね。

――え! ということは、本格的な勉強はされてないってことですか?

れれれ そうですね、未だにスマホで指で描いてるんですけど、アプリについてわからないことが多くて……(笑)。

――それであそこまでウツボの魅力を引き出せているのはすごいと思います。れれれさんがイラストを描くうえで、こだわっていることはありますか?

れれれ いろいろな種類のウツボを描くんですけど、(私の絵を)見た方が実物のウツボを見たときに、「あ、あの時のウツボだ」ってわかるように、というのはこだわってますね。そういう違いを見つける楽しみもあると思うので。