まるで立ち話をしているかのような自然体の掛け合いと、独特な視点を持ち、スタイルを作らずにいろんな手法を試し、数多くのしゃべくり漫才を生み出し続け、お笑いファンから支持を集めてきた囲碁将棋。昨年放送された『アメトーーク!』の「祝マヂカルラブリーM-1優勝記念!! 大宮セブン~不遇の劇場ユニット知ってます?~」でも話題となった。

また、昨年、CSテレ朝チャンネル1で放送された冠番組『囲碁将棋の山はなんでも知っている』が、今年は『囲碁将棋の島はなんでも知っている』と、タイトルを新たに3月末よりスタートした。更に、フジテレビ系列の北海道文化放送(UHB)の公式YouTubeチャンネルで披露している絶景の中で漫才をする「絶景漫才」をオマージュした番組『ZEKKEI NETA CLUB~北海道の大自然をステージに~』は北海道限定から、TVer 、FOD、GYAO!などで全話配信されるなど好評を得た。

オズワルドやダイタクなど、東京吉本に所属する若手漫才師の憧れ的な存在で、真の実力派コンビである彼らが、これからも数多くの場で見られることを願ってやまない。

※本記事は『+act.(プラスアクト)2022年5月号』(ワニブックス:刊)より、一部を抜粋編集したものです。

サンパチマイクも触れないほど寒い場所での漫才

――冠番組『~島はなんでも知っている』が現在、放送中ですね。昨年の『~山はなんでも知っている』に続くシリーズとなりますが。

文田大介(以下、文田) コロナ禍ということもあって、もともと行こうとした島でないところでの撮影だったんです。だからあんまり島感はないというか、ちょっと遠い岬に行ったくらいの感覚でした。

根建太一(以下、根建) 本当は船とか乗る予定だったんですけど、できなくなっちゃったんですよね。

文田 グリーンバックでトーク部分を撮って、うしろの背景を差し替えてもらっていいくらいだよね(笑)。で、お悩み相談を受けるんですけど、ちゃんとしたお悩みはほとんど届いてなくて、動きもほぼないです。

根建 やってることはほとんど、景色のいいラジオですよ。

――となると、台本もないんですか?

文田 何もないですね。1回15分くらいの尺なんですけど、20~30分喋って使えないところを削るくらい。レタスの一番上だけはがして出してるような、めちゃくちゃ緩い番組です。

根建 『山~』が放送されたとき、いろんな人から「冠番組やってるんですよね」って声をかけられたのはうれしかったですね。やっぱり冠番組って、ちょっとかっこいいじゃないですか。だから光栄なんですけど、何曜日にやってるの? って聞かれても、神出鬼没過ぎてわからなくて(笑)。

文田 CSを契約しないと見られないし、『山~』はスポーツの中継が早く終わったときの穴埋め的番組だったんで、いつ放送されるかもあんまりわからなかったんです。けど、そのわりにいろんな反響をもらいました。ただ、冠番組って言っても1日で全回撮り終わってるんですよね(笑)。北海道でも、絶景の中で漫才をする番組『ZEKKEI NETA CLUB~』っていうのをやらせてもらったんですけど、あれも1泊2日で全回撮り終わってます。

根建 かなり過酷でした。

文田 マイナス20度の中、雪に沈まない靴を履いてスーツを背負って、1時間半くらい山の中を歩いて行って。髪も凍っちゃうし、最後は暑過ぎて半袖になったりもして。

――3回目の放送を見たとき、1回目よりもなんだか寒そうだなと思ったのは、1日で撮ってたからだったんですね。髪もしなってるし。

文田 けどまぁ、最初に行ったところは雪こそあるけど、東京より寒くなかったんです。

根建 硫黄の煙がばーっと出てるんで、けっこう暖かかったんですよ。

文田 現地の方はめちゃくちゃあったかくて楽ですねって言ってましたけど、2回目で行ったオンネトーはめちゃくちゃやばかったです。

根建 ネクタイの結び方で、どのくらい寒いかがわかると思います。手が動かなくなった後半は、ネクタイがゆるゆるですから。

文田 サンパチマイクも鉄なんで触れられなかったですしね。