「カニ歩き」の決断は“より賑やかに”が基本

このギンパラ、懐かしいヘタッピなお魚たちの「初代モード」があるのですが、これは『CR海物語3R』のお魚たちの再現です。初代のギンパラを打ち込んでいたドンキホーテには、あのちっちゃな丸い潜水艦の小窓から覗くお魚には、たまらない魅力がありました。

初代の『ギンパラ』は、2万台しか生産されておらず、あまりの人気に1995年当時、中古市場でなんと1台230万円にまで値上がりして、「手持ちの10台を売って2300万円を持ち逃げした店長が現れた」という都市伝説が、今でも業界で語り継がれています。

2.1円~2.5円という交換時代に、1回の大当たりで2400発も出て、大当たり確率が激アマの223分の1~257分の1(設定付き)の1回ループという破格的に甘い権利物でした。3回権利の現金機『ギンギラパラダイス』も人気がありましたね。

かくして、現在の海帝国のルーツとなった名機が、V入賞権利物(1種2種混合タイプ)として復活したわけです。199分の1のライトミドルとしては、なかなかの暴れん坊ぶりの『P元祖ギンパラ』ですが、昔は時短なんて全くなかったのですから、「もうちょっとお客さんが座ってくれるといいな」と思っちゃうドンキホーテです。

「初代モード」「ギンパラモード」「秘境探索モード」は、魚群探知機のレーダーや、宝箱の中味チェックや、中央から破裂して出てくる魚群や、画面が下にスクロールする演出など、ボク好みの味つけです。MY海カスタムで、魚群の信頼度や告知の頻度や前兆予告も少なくしたり、ナシにしたりもできます。パトランプを鳴り響かせたいドンキホーテは、告知頻度100%で打ちまくります。

ギンパラに限らず、オスイチの目安のために、各機種のカスタマイズは“より賑やかに”なるようにして、打って静かなら即ヤメできるので重宝しています。静かにしてスマホを見ながら打って、いざというときだけ見るなんていう、のんびりハマり台を打つ習慣はドンキホーテには一切ありません。

ただし、『P Re:ゼロから始める異世界生活』(大都技研)は、先バレの音が良くて、宝玉ランプの発光が気に入り、座ってすぐ赤く光る台を打つようにしています。とにかく「カニ歩き」の決断に役立つカスタマイズは、“より賑やかに”が基本なのです。

「あからさまに静かなハマり台だ」と、わかりやすいKYORAKUやニューギンの台への客付きが悪く、静けさがスタンダードな『Reゼロ』や『エヴァ15』に人気が偏っている2022年です。

ボクは、レバプルと入賞フラッシュをカスタマイズした、“もう一匹のユニコーン”こと『PF機動戦士ガンダムユニコーン』のオスイチが、一番わかりやすくて勝ちやすくて、9000万突破の主力マシンだったことを最後に尽け加えておきます。

※本書に記載された独自の攻略法は、メーカーの発表ではなく、あくまで谷村ひとし氏の経験則であり、データ収集に基づいた私見です。また、実際のパチンコの結果については、皆さまの自己責任となりますので、あらかじめご了承ください。

▲情報盛りだくさん! 『谷村ひとしパチンコランド』
プロフィール
谷村 ひとし(たにむら・ひとし)
1953年、北九州市生まれ。1979年に週刊少年ジャンプでデビュー。1994年、40歳で初めてパチンコに目覚めて30年毎日のようにホールに出かけ、ドンキホーテ流の打ち方でトータルプラス8900万円を突破。勝ち額は全て申告して納税しています。◎自らのサイト“谷村ひとしパチンコランド”を22年継続中。収支も毎日公開中です。◎漫画パチンカー・パチプロ必勝本オリ法プラスに漫画連載中。◎YouTubeでも“オスイチ2022”連載中。◎日刊スポーツ・週刊大衆・パチmax!にも連載中。◎趣味はスポーツ以外ならオールマイティです。ビデオ・DVD・ブルーレイコレクションが、10万本突破して、谷村アーカイブスと化しています。