2日目はまたまた高級魚のオナガダイを狙う

2日目は6時に出船。真っ赤な魚で、これまた大変おいしい高級魚のオナガダイを釣る予定にしていたのだが、船長はすぐにオナガダイ釣りはしたくないと言う。なぜなら、八丈島には10キロ超え、更には20キロ近いカンパチがいるのに、昨日、私もあさいさんも釣っていないことを悔しがっていたのだ。

我々は6~7キロで大満足していたのだが、船長はむしろ不完全燃焼で「せっかく八丈島に来たんだからデカいの釣ってよ!」とカンパチ釣りからスタートした。

しかし昨日と大きく違うのは、餌にする生きたアカイカが手に入らなかったこと。魚は動いているものに反応するので、生きているように演出をしなければならない。電動リールを使い、電動を入れたり切ったりするタイミングをいろいろと変えて誘ってみたり、さまざまなアクションを入れていたら、あさいさんが高速で巻いたあと止める誘いで、6キロのカンパチをゲット。

すぐさま、それをマネしていたら、リールがバックラッシュ(リールが絡まるトラブル)してしまった。直そうとあれこれやっているあいだに、なんと魚がかかりプチパニック! それでも釣り上げようと頑張ってみたものの、途中でバレてしまった。そんな最中、ほかの友人の竿にもヒット! かなりの大型なのが竿のしなり具合からわかり、13キロと今回で一番大きなカンパチ釣り上げた。

これでようやく船長の心も落ち着き(笑)、オナガダイのポイントへ。250~300メートルの深海に3本の針がついた仕掛けを落とし、海底から10~15メートル上くらいのところが狙い目だそう。

針先にイカの切り身を付け、ヒラヒラとさせながら魚に誘いを入れたら、“コンコン”と魚がついた感覚があった。せっかく深海まで落としたので、もう1匹かけようと誘いを入れていたら、船長から「外れやすいから、すぐに上げたほうがいいよ!」というアドバイスがあり、電動リールのスイッチをオン。

1メートル1秒くらいのゆっくりしたスピードで巻き上げ、海面に上がってきたのは真っ赤なオナガダイ! 名前の通り尻尾が少し長く、まるでリボンをかけているように見えて。あさいさんと「お姫様みたいな魚だね~」と初めて釣った魚に大興奮!!

▲美しいお姫様のようなオナガダイにうっとり

オナガダイは、すぐさま船上でさばいて実食。新鮮だったのでコリコリしつつ、いい意味でクセのない白身がめちゃくちゃおいしくて。もっと釣りたい! と3投目までは順調に釣れたものの、船長いわく、シケが終わって水温が上がったことで釣れづらくなっちゃったとのこと。その後は魚の反応が無くなってしまい、結果は4本で終了。釣果としては十分過ぎる大満足の釣行となった。

▲我々は大満足なのだが、船長はちょっと残念そう

大事な魚はクーラーボックスに入れ飛行機に乗せて帰宅

帰ってからは、お楽しみのお料理タイム。定番のお刺身はもちろんのこと、今回は韓国のサムギョプサルのお魚版みたいな感じで、サンチュにお刺身・ニンニク・キムチ・辛いお味噌などを乗せて巻いたら、魚も野菜も飽きずにたっぷり食べられて、とてもよかった。

▲魚はどんな食べ方をしてもおいしいことが証明された
▲手巻き寿司の要領で好きな具材をサンチュにくるんで食べる

オナガダイは皮をひかず、皮を炙らずに食べるといい、と島の方に聞いたので、それも試したところ、新しい食感でとてもおいしかった。やはりいつも食べている方のアドバイスは間違いがない!

今回は、釣りのほかに滝を見に行ったり、八丈島の郷土料理やお酒もあれこれ試す時間もあったのだが、どれもおいしくてすっかり八丈島の虜に。ぜひとも、また行きたい場所として心に深く刻まれました。

▲珍しく観光も。とてもキレイな滝でした

プロフィール
 
吉野 七宝実(よしの・しほみ)
1991年3月5日生まれ。千葉県出身。競輪専門チャンネル『SPEED』のキャンペーンユニット『スピーチーズ』のメンバーとして活動。その後、西口プロレスのラウンドガールユニット『西口向上委員会』のメンバー、AbemaTV『ピーチちゃんねる』のレギュラーレポーターを務めた。現在はグラビア活動のほかに釣り具ブランド『HUNT』のプロデュースなど活動は多岐にわたる。1年かけて自撮りした干物グラビアで構成した2022年版のカレンダー『IPPON釣りcalendar』も好評発売中。Twitter:@Shihomi0305、Instagram:@shihomi0305