番組の象徴として誕生した「流星モノローグ」

――2022年4月12日に歌唱を榎本さん、作詞/作曲を桃井さんで「流星モノローグ」を発表されましたよね。

榎本 キッカケは2月に配信していたとき、モモーイちゃんの屋根裏部屋の天窓に、雪が積もったことだったよね。そこから発展していって、相談したら「わたし作るよ」って快諾してくれて! もし曲を作ってもらうなら、モモーイちゃんにお願いしたかったから(笑)。

桃井 良い曲になったと思います。頭の歌詞が「君と僕は大人になるまで出会えなかった幼馴染だから」なんですよ。これは、コロナ禍で未来の展望が不鮮明のなか、エモエモ90’sで過去のことを話していくなかで、たくさんのリスナーさんたちと出会って「いろいろな背景の人が、同じようなものを見てたんだな」って感じて。

榎本 歌詞に想いを全部乗せてくれて、本当に良い曲になったし。

桃井 あっちゃんがマネーはあとでなんとかするって、たくましいですし(笑)。

榎本 聴いてもらえるだけでうれしいし、YouTubeからの広告収益で還元していく体制も構築できますしね。何かの記念のときにサブスクで配信したり、高音質のハイレゾで発売してもいいかなと思っています。関係各所との話し合いも済ませましたし、JASRACも通してますし、原盤権も保有しているのでいろいろと展開できます。

――編曲をお願いする方はすぐに決まりましたか? 仮歌、デモ音源を聴いて、これは渡辺チェルさん(作曲家/編曲家。代表曲「目指せポケモンマスター」)だと思って。

桃井 渡辺チェルさんと仕事でニアミスしてたから縁を感じました。例えば、アニメ「SHIROBAKO」のEDテーマを私が作りましたが、渡辺チェルさんが劇中曲を作っていたり。

榎本 一発OKな仕上がりでした。RECの際も渡辺チェルさんのスタジオを使わせていただけて助かりました。ミキシングも若い子にやってもらって、良いシナジーが生まれたと思います。

――これまでのお二人の人生で、出会ってきた人脈を余すことなく活用されてますよね。

桃井 たしかに。みんなが快く協力してくださったり、応援してくださるから。

――二人の最初のエモエモ90'sのノリに、プロの作曲家も巻き込んじゃいましたね。発表はYouTubeでの公開でしたよね。

榎本 YouTubeで待機しながら公開を待つ……「これも一つのリリースなんだな」って思いました。せっかく新曲を発表したからラジオ局巡りをして宣伝しました。YouTubeで発表したけど、地上波のラジオで流れてる、面白い現象ですよね。

桃井 すごくインディーズ(笑)。

――コロナ禍前までとは違う新しい流れですよね。じゃあ、次はクラウドファンディングでアルバム作りましょうよ!

桃井 エモエモレコーズ爆誕か?

一同 爆笑。

▲今度は12月17日に渋谷のVeats Shibuyaで共演する予定

次の目標はリアルイベント

――お話を聞かせていただいて思ったのですが、お二人とも個人の配信者並みのフットワークの軽さですよね。

榎本 半分ユーザーなんだと思います。私もモモーイちゃんも。すごくインターネットが好きですし。

桃井 私の場合は事務所の理解があるね。「ずっとインターネットをフィールドにやってきた人だから」と言ってもらえてます。だからね、あっちゃんとの活動のこともね、応援してくれてるから。

――事務所の理解は大切ですよね。最後にエモエモ90'sの今後の展望を教えてください。

榎本 やっぱり、公会堂でのリアルイベントを目標にしてます。

桃井 そのくらいまで頑張れたらいいなと思っていて。

――本日はありがとうございました。


プロフィール
 
榎本 温子(えのもと・あつこ)
声優/ナレーター。アニメ「彼氏彼女の事情」の主役・宮沢雪野役で声優デビュー。「ふたりはプリキュア Splash☆Star」(美翔舞役)、「カードファイト!! ヴァンガード」(先導エミ役)ほか多数に出演。Abema Primeのメインナレーターも務める。榎本温子さんのTwitter:@atsuko_bewe、YouTube:ATSUKO vlog
プロフィール
 
桃井 はるこ(ももい・はるこ)
声優/歌手/作詞・作曲家
「元祖アキバ系女王」の異名を持つ。高校在学中にインターネットに掲載していた日記が雑誌編集長の目に留まり雑誌に連載開始。2000年には「Mail Me」でシンガーソングライターデビュー。アイドルやアーティストへ楽曲提供も。声優としての出演作は「STEINS;GATE」(フェイリス・ニャンニャン役)、「テイルズ・オブ・ジ・アビス」(アニス・タトリン役)、「ポケットモンスター ピカピカ星空キャンプ」(ソーナノ役)ほか多数。Twitter:@momoiktkr、YouTube:屋根裏の桃井はるこ【Real Momoi Haruko】