年の瀬となる今だから振り返りたい2022年の思い出。ニュースクランチに登場していただいた方たちに2022年のベストブック、もしくはベストムービーを紹介してもらう「2022 My Best」。

笑えるスケベネタでYouTubeチャンネルの登録者数が29万人を超えている人気のお笑いコンビ、ニッキューナナのこっちゃん選手・峯シンジのお二人に、今年のベストブックを3冊選んでいただきました。

◆こっちゃん選手の3冊

『あの日を刻むマイク~ラジオと歩んだ少年~』武井照子

著者である武井照子さんの実体験を詰め込んだ本です。大正時代の幼い武井さんが経験した海水浴やおまつりなど、現代に生きる私たちには馴染みのない昔ながらの文化が楽しくてサクサク読めました。戦争にまきこまれた青年期、大人になってからラジオのパーソナリティとして日本を見てきた武井さんの話は物語のようです。文体がとにかく読みやすいです。

『無人島に生きる十六人』須川邦彦

嵐で船が難波し、無人島に流れついた十六人の男たちのサバイバル物語です。水を確保したり、火を確保したり見たいもの全てが見られます。わくわくする冒険ものが読みたかったら、ぜひ読んでみてください。しかも全て実話なのがすごいところですね。

『夜のピクニック』恩田陸

全校生徒が夜中じゅう80km歩き通す「歩行祭」という学校行事があり、歩きながら家族のこととか恋のことを話していくというお話です。自分の学生時代、男子に声かけるときドッキドキだったなーとか忘れていた感情も思い出せます。主人公・貴子が歩行祭中にやっている小さな賭けが物語の肝です。場面がほぼ歩いているところなのに飽きずに読めます。会話や心理描写で物語が進んでいくのが楽しいです。