日本代表投手コーチ、そして千葉ロッテの監督に
その後、千葉ロッテマリーンズの投手コーチ、日本代表の投手コーチになる。
2019年7月10日の日本ハム戦では、先発陣の怪我などが重なり、「ブルペンデー」として挑んで、6人の投手継投で5-0と完封勝利。
「田中も考えていたんですが、前日(9日)に投げると3連投になってしまう。予告先発で9日に先発を発表しないといけなかったので、唐川なら8日に登板していないので、9日に投げたとしても連投で済む」と、吉井氏の考えをコメントした。[引用:https://pacificleague.com/news/16616]
2020年は新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕が遅れる。そのこともあり、投手陣の調整が難しかったことに加え、大事なシーズン終盤を見据えて、3連投や1週間に4試合以上の登板が非常に少なく、1週間の登板数をマネジメントをした。
さらに2021年は、優勝したオリックスと同様に3連投以上を行わないように徹底的に管理をした。その結果、3連投をした投手は益田直也と国吉佑樹の2選手のみ。さらに、1週間に4試合登板以上した投手は益田、田中靖洋、東妻勇輔の3投手のみで、この管理体制がシーズン終盤まで競った優勝争いにつながなったのだろう。
今では、日本代表の投手コーチと2023年シーズンより千葉ロッテの監督となった。注目されるのは、やはり今年の3月に行われるWBCだ。
これまで数々の投手を見てきた吉井氏は、一緒に戦ったダルビッシュや大谷、現在指揮を執っている佐々木と多くの愛弟子が参戦する。
ここまでの投手陣を形成できたのは、監督である栗山英樹氏のコネクションはもちろんのこと、「吉井氏がいる日本代表で投げたい」という投手も少なからずいるのではないだろうか。
今大会から設けられた一発勝負の準々決勝では「アメリカに行くには準々決勝が大事になってくると思っているので、ここでダルビッシュ、大谷がいいんじゃないかと。強いのは韓国、オーストラリア。1つのヤマになる」と出演したラジオ番組でコメント。一歩先を見据えながら、一発勝負のプレッシャーも考えたうえでの選択だろう。[引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/29b6a223bee5811ef6616435edd031e527a64dbc]
国際大会のリリーフの運用の難しさにも言及しており、状況における最適な起用法ができるかが注目される。
これまで数多くの投手陣をマネジメントしてきた吉井氏の手腕と、歴代最高峰の投手力の融合で世界一奪還に期待したい。