3月に開幕となる2023 WORLD BASEBALL CLASSIC。先日、日本代表の栗山英樹監督から登録予定選手となる30名の名前が読み上げられた。投手陣・野手陣ともに豪華な面々が選ばれており、2009年以来の世界一奪還へ向けていよいよボルテージが高まってきた。

今回は、投手陣のメンバーで大きな役割が期待される選手たちを中心にみていこう。

ダルビッシュ・大谷・山本・佐々木が揃う先発陣は盤石

今大会の日本代表は、歴代最高のメンバーといっても過言ではない。なかでも投手陣は、ダルビッシュ有・大谷翔平・山本由伸・佐々木朗希が揃う先発陣が盤石だ。

ダルビッシュと大谷に関しては、メジャーリーグでもトップクラスの結果を残している。山本についても、現在の実力でもメジャーで活躍できるはず。さらに、佐々木の実力も昨シーズンのピッチングを見ると、歴代屈指のポテンシャルを感じられる。

WBCに使用されるボールとの相性もあるが、これまでの国際大会を見ると、山本は適応力の高さを感じられるため活躍が期待される投手だ。懸念材料としては、昨シーズンの日本シリーズで左脇腹を負傷した点か。

▲世界一に向けて大きな期待が寄せられる山本由伸 写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

1月30日にダルビッシュが自身のTwitterで、2月17日より宮崎県で行われる代表キャンプ初日からの参加を表明した。しかし、それ以外のメジャー組は、現在の情報では代表チームへ合流するタイミングが大幅に遅れる可能性が高い。そのため、最悪の場合はぶっつけ本番になることも想定として考えていくべきだ。

また大谷に関しては、二刀流で出場をすることも想定されるはず。投手として起用される試合にも注目される。

ただ準決勝進出に向けて、今大会から設けられた準々決勝では、投手コーチである吉井理人氏が「準々決勝でダルビッシュ、大谷。1つのヤマになる」と投手起用案を明かしており、準々決勝でメジャー組が勢揃いする可能性が高い。

佐々木に関しては、昨年の強化試合で日本代表として登板している。しかし、そのときはボールに馴染めずに、シーズンのような圧倒的なピッチングは見られなかった。開幕までまだ時間があることや、昨シーズン高いパフォーマンスを発揮した春の時期ということもあり、佐々木にかかる期待値は非常に高い。

この4人の投手たちに、百戦錬磨の吉井氏の高いマネジメント力を掛け合わせることにより、アメリカやドミニカ共和国はもちろんのこと、ライバル・韓国にも圧倒的なピッチングで勝利に導いてほしいところだ。