芸人としての軸はあくまでも自分自身
――こんねきさんにとって、芸人としてのやりがいとは?
こんねき 自分がいいネタを作れたときに一番やりがいを感じるかもしれないです。この前、同期のみんなと何をしているときが一番やりがいを感じるのか? という話をしていたことがあったんですが、みんなは「1位になったとき」「観客にすごくウケたとき」って言うんですけど、私が「面白いネタができたとき」と言ったら、みんなからすごい怒られて……。
「じゃあ、そのネタがウケなかったらどうするの?」とか言われるんですけど、それって自分ではどうしようもない部分じゃないですか。あんまりそこに自分の軸を置いてしまうとブレちゃうんです。だから私は自分がいいと思ったものだけを披露するようにしています。(手をハートにしながら)
――自分に評価の基準を置いているから、たとえウケなくても心が折れないという強みがありますよね。
こんねき もちろんスベったら残念なんですけど、そこを軸にしてしまったら、お客さんが見るためのネタになってしまって、私である意味がなくなってしまう。自分がいいと思ってないものでウケたとしてもうれしくないので。
――もし、これからファンのためのお笑いを求められたらどうしますか?
こんねき そうなったら面白い同期を紹介するかもしれない(笑)。この人のほうがいいですよって。でも、もし本当にそうなった場合はブロック案件かも! 一応、少しだけ挑戦してみて、無理ならすぐに拒否します。
――徹底されていますね。では、音楽活動についても聞かせてください。そもそもどういう経緯で始まったんですか?
こんねき MVの監督をしてくれた仁同正明さんから「何が得意なんですか?」と聞かれたときに、「歌がうまいんですよ」と自慢げに答えたら、CMJKさんとつなげてもらって実現しました。
〇AIR-CON BOOM BOOM ONESAN - っぽ NO WAVE Version (Lyric)
――70年代のノー・ウェイヴのような尖りもありつつ、こんねきさんの妖艶な歌声も現代的で、かなり本格的なサウンドじゃないですか。デモをいただいたときどう思いました?
こんねき 音楽のことはあまり知らないからわからないんですけど、かっこいいなと思いました。でも、最初に聴いたときに、あまりにも得意なジャンルの歌じゃなかったので歌える気がしませんでした(笑)。私の得意な歌って、シンガーソングライターの絢香さんとかなんです(笑)。なので、デモを聴いたときの最初の感想は“歌わせる気ないじゃん!!”でしたね。
――実際は『アフター6ジャンクション』からオファー来たりとか、掟ポルシェさんが「めっちゃいい」と言ってくれたりとか、かなり反響がありましたよね。
こんねき 最初は誰も聴いてくれないと思っていたからびっくりしました。だってCMJKさんが言うアンチコマーシャルミュージックって、誰も聴いてくれないってことじゃないですか(笑)。でも、CMJKさんが素晴らしい音楽を作ってくれたから、いろんな人が聴いてくれてうれしいですね。
――最近はライブ活動を積極的にしていますよね。今後も音楽活動もやっていきたい気持ちはあるんですか?
こんねき もっとやってもいいかもとは思っています。毎日暇なので(笑)。音楽もやったら忙しくなるのかなって密かに思っています。私のことを暇にさせないでほしいんですよ。
――さっきからお話を聞いてると、労せずにお金を稼ぎたいのかなと思ったのですが。
こんねき ゴロゴロしたいときにゴロゴロしていたい! でも、自分が楽しいことでお金を稼ぐことができるならいいかなって。音楽活動は忙しいには入ってないんです。
――最後に、今後どんな存在になっていきたいか教えてください。
こんねき まずはチワワで不労所得を稼ぐことと、もう少し回転寿司に行きたい!
――SNSに回転寿司の写真を上げているイメージがありますね。
こんねき 回転寿司が大好きなんです。回転寿司って、なんかもう夢の国みたいじゃないですか。あとは、ギャグ芸人になってみたいなって。でも、これを言ったらギャグをやらされるから、ここだけの秘密です(笑)。
血液型:B型
出身地:山梨県 笛吹市
趣味:青いもの集め/ダンス/ぬいぐるみの芸能事務所運営
特技:歌/料理/変な顔のまま正しいことを言う
出身/入社/入門:東京NSC26期
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