スタジアムにあの歌が帰ってきた!

そんな全北戦の数日前に行われたYBCルヴァンカップ・名古屋グランパス戦後のこと。

試験的にゴール裏の声出し応援が解禁されたこの試合で選手は躍動し、見事に快勝をおさめました。試合後、選手がピッチ中央に並ぶと

サポーターは久しぶりに「We are Diamonds」を合唱しました。

僕は一部のサポーターではありますが、SNS上で

「観客席全員が歌えるようになったときに歌うべきだった」

とか

「サポーターが始めた文化なのに、選手主導で歌う空気にするのはどうなんだ?」

といった意見を見ました。

確かにこの歌は、もともとサポーターが、満足のいく試合のあとに選手がロッカーに帰ってから歌うものでした。それを槙野智章さんが「選手も一緒に歌うべき」と声をかけて、ともに歌う文化になっていったのです。なので、名古屋戦後に、西川周作選手が主導で歌う流れになったときに戸惑うサポーターがいたのも理解できます。

でも、僕には西川選手の

「あの歌を聴けば、若い選手はもう一段階モチベーションのギアが上がる」

という想いからの行動に見えました。

今のレッズの若い選手は、世代別代表の経験もほとんどなく、大学、J2と決してエリート街道ではないキャリアを歩んできた選手が多いです。

彼らはコロナ禍のなかでレッズに加入し、埼スタのような規模のスタジアムでの大歓声を知らない。

あの最高の「We are Diamonds」を聴けばもっともっと熱くなるよ。

という狙いがあったのかな、と。

そうだとしたら、サポーターにとってはこんなに名誉なことはないじゃないですか。

これもまたレッズサポーター、そして槙野選手が作った歴史であり、西川選手がもたらした全北戦の勝利の要因だと思っています。

あれから半年の時間が流れ、今週ついに決勝の第1戦が行われます。

相手のアル・ヒラル(サウジアラビア)は強いです。W杯でアルゼンチンを倒したサウジアラビア代表の主力級がズラリ。さらに外国籍選手もめちゃくちゃ強烈。

2019年、決勝で対戦してレッズが敗れたときは、大きな力の差を感じました。だからこそ、総力戦です。

今回もホーム&アウェイ方式で行われる決勝戦。まずはアウェイでの戦いです。サウジアラビアまで行くサポーターの皆様、選手・スタッフの皆様よろしくお願いします!

次回の『カカロニ・すがやの“熱”Football Watch!』は、5月1日(月)更新予定です。お楽しみに!!


プロフィール
 
カカロニ・すがや
1991年3月5日生まれ。O型。東京都出身。2016年、現在の相方である栗谷とカカロニを結成。グレープカンパニー所属のお笑いコンビとして活動中。趣味はサッカー(サッカー歴15年・ブラジル・ロシア・カタールW杯を現地観戦)、深夜ラジオ(元ハガキ職人)。特技はサッカーとくりぃむしちゅー上田さんの例えツッコミを暗記すること。Twitter:@sugayazinho instagram:sugayazinho