誰でもスターになれるチケットを持っている

――動画で視聴者の質問に噓偽りなく、ズバッと答えているのが印象的です。回答をするうえで大切にしていることは?

東堂 「人に媚びない」ですね。質問の文面にもありがたいことに「かおりさん、ファンです!」と書いてくださる方たちもいるんです。私を好いてくれているわけですから、もちろんうれしいんです。そういう方には歩み寄った回答をしたくもなります。

でも、言っていることが「あれ? おかしいんじゃない?」と思ったら、ビシッと言います。毒女と名乗っていますが、攻撃性がありすぎるワードは言わないように注意しています。それは違った問題にもなってきますし。一番は「事実を伝える」ということに重きを置いています。

――本当にその人のことを思うからこそ、厳しい言葉も必要ということですね。

東堂 そうですね。キツイと思われるかもしれないのですが、少しでも質問してきてくれた方の役に立てていたらうれしいです。

――YouTubeを始められて1年ちょっとでたくさんの方が見るチャンネルとなりました。今後の展望など聞かせてください。

東堂 動画投稿を始めたこの1年、怒涛の日々でした。この1年を経て、次に自分にできることは何か? というのは考えています。

今の時代、誰でもスターになれるチケットを持っています。スマホひとつでSNSや動画投稿はできるので。そんな世界で「OL毒女ちゃん」という存在は必要かな? と考えてしまうことも正直あります。いつまでできるかな? そもそもYouTubeがいつまであるかな? とか。

まだ具体的には考えていませんが、どこかのタイミングで“終わりにしよう”という決断はしないといけないのかなぁ……とぼんやり思っています。

YouTubeという枠から出て、美容部員をやっていたときに培った美容の知識とか、それに付随する商材を作り上げるとか、なにかひとつ形に残して終わりたいという気持ちもあります。

動画投稿で人から必要とされる喜びというのを知ることができたので、お返しというのも変かもしれませんが、人の役に立つ有形商材が作れたらと。それが称賛されたりしたら、すごくうれしいですね。それを達するまでは、YouTubeで人前に立つ、見てもらうということを続けてはいきたいと思っています。

▲動画投稿で人から必要とされる喜びというのを知ることができました

 


プロフィール
OL毒女ちゃん(東堂かおり)
外資の大手企業に勤務する31歳独身。平日はいわゆるバリキャリ女子、土日は廃人。お姉さんの皮を被ったオジサンで、たまに毒を吐く。動画では、リアルな日常や思ったことを載せている。Twitter@dokujo_30ol、Instagram:@kaori_todo0902、Youtube:OL毒女ちゃん