哀れなヤンキースファンの妄想トレード
正直、筆者はトレードシナリオを考えることはあまり好みません。結局内部事情に精通をしていない限りは各チームの欲している選手や放出を検討している選手はわからないため、球団関係者やごく一部の報道関係者以外は全員野次馬に過ぎません。つきまして、下記のシナリオは一ファンとしての筆者の妄想として受け取ってください。
1.シカゴ・カブスよりマーカス・ストローマン選手(先発)及びコーディ・ベリンジャー選手(外野/ファースト)を獲得
現状、プレイオフを目指すか否かの瀬戸際に立っているシカゴ・カブスですが、もし売り手に回った場合はトレード市場の最大級の目玉2選手であるストローマン選手及びベリンジャー選手がヤンキースとパーフェクトフィットであると考えます。ベリンジャー選手はここまでで打率.298、OPS .846、2.1 bWARと大復活を果たしており、先日もヤンキース・スタジアムでライトに特大HRを打ち込み、相性の良さを見せたばかり。
Belli 💣 in the Bronx and Rossy on the call! pic.twitter.com/ZbHuZ0ue9J
— Chicago Cubs (@Cubs) July 7, 2023
ストローマン選手も19先発・112.2回で防御率2.96、bWAR 3.1と例年以上の安定感を魅せており、市場価値が鰻登りの真っ只中。以前はヤンキースへの移籍に興味を示しており、(ヤンキースのキャッシュマンGMが酷評を公言してしまうという事故があったものの)ゴロ大量生産気質と情熱的な性格はニューヨークの大舞台と相性が良いのではないでしょうか。
そして数週間前にはヤンキースの最大の脅威であるタンパベイ・レイズを相手に完封勝利を挙げており、「来たらいいなー」程度から喉から手が出るほど欲しい存在へと変貌を遂げました。
The Greatest Stroman. pic.twitter.com/dO4aiRMUle
— MLB (@MLB) May 29, 2023
エース級の選手と強打の外野手を同時に獲得出来る点は魅力的すぎる一方、獲得の対価は相応に必要でしょう。未来のショート・アンソニー・ボルピ選手がデビューを果たし、超有望株オズワルド・ペラザ選手も控えている中、出番が限られる見込みであるトレイ・スウィーニー選手(ショート/MLB公式プロスペクト順位チーム内5位)を中心としたパッケージでカブスを誘惑してみるべきかもしれません。
最後にもう1案。エース級の投手と強打者。これらの補強ポイントを鑑みたとき、たった一人でカバーできる選手がいます。そう、真っ先に浮かぶのはあの男でしょう。
2.ロサンゼルス・エンゼルスより大谷翔平選手(先発・DH)を獲得
そもそもエンゼルスがトレードをしないと見込まれているので、実現の可能性は限りなく低いです。それでも夢を見たいですよね。投手としては17先発で防御率3.32、打者としてはOPS 1.050、32本塁打。二刀流合わせてbWAR6.5と独走状態の大谷選手。一周回って一番フィットをしているのは彼かもしれません。
以前の記事でも取り上げたとおり、ヤンキースが大谷選手と長期契約を結ぶ可能性は限りなくゼロに近いです。なので、仮に獲得をした場合は半季限りのレンタルとなります。そしてカブスとの妄想トレード以上に凄まじい対価が求められるでしょう。膨大すぎて想像するのが恐怖なのでシナリオは割愛させていただきます。
でも、いちファンとしてはヤンキースのユニフォームに袖を通した大谷選手の雄姿を見たいですよね。A man can dream……夢を見させてください!