高校野球のスター選手だった清宮幸太郎

次は早稲田実業で111本塁打を記録し、当時のホームラン記録を樹立した清宮幸太郎だ。

清宮は1年の夏から甲子園に出場し、多くの注目を浴びたスター選手だった。

清宮の場合は、ボールをバットに乗せるのがうまかったため、1年生からホームランを量産できたのだろう。1年生から3番に座り、甲子園ベスト4にまで勝ち進んだ。

打撃成績を見ても、打率.474、2本塁打、8打点を記録。1年生とは思えない好成績を残し、U-18にも選出された。

その後も着実に成長し、多くの本塁打を積み重ねたが、その後の甲子園出場は3年春の出場のみとなった。

ただ、2年の夏の予選で敗れた八王子と3年夏の準決勝で再び対戦し、7回に高校野球史上最多に並ぶ107号ホームランを記録。甲子園まで後一歩のところまで近づいた。

二刀流で甲子園を沸かせた中田翔

次は森と同じく大阪桐蔭に所属していた中田翔だ。

中田に関しては1年の夏から甲子園に出場しており、甲子園デビュー戦でホームランを記録している。高校通算87本塁打を記録しており、この記録は清宮と同様に当時歴代最高記録だった。

また、打撃はもちろんのこと投手としても活躍しており、高校時代はいわゆる「二刀流」に近い形で活躍していた。

打撃面では、プロ入り後と同様に各学年で見ても打撃フォームが変わっており、その年の体型などに合わせながらベストなフォームにしていたのがわかる。

1年生の夏の初戦で、いきなり左中間スタンドに飛び込むホームランを放ち、投手としても好リリーフを見せ、「スーパー1年生」と騒がれた。

2年生の夏にも、センバツ優勝校の横浜戦でバックスクリーン横に飛び込むホームランを放った。

そして、3年生のセンバツでは佐野日大戦で2打席連続ホームランを放つ。

3年夏の甲子園は出場を逃したが、1年から3年まで全ての年でホームランを記録し、長打力の違いを見せた。

1大会で6本塁打を放った中村奨成

最後は夏の甲子園で大会記録を残した中村奨成だ。

プロ入り後は苦しんでいるが、2017年の甲子園では、大会最多記録を更新する6本塁打、17打点を記録。

広陵も決勝まで進み、一躍ヒーローになった。

「金属打ち」気味だったため、U-18から木製バットの対応には苦しんだが、野村克也氏が「遠くに飛ばすのは天性だ」とコメントを残しているように、ポテンシャルはある。今後の飛躍に期待していきたい。


プロフィール
ゴジキ(@godziki_55)
野球著作家。これまでに 『巨人軍解体新書』(光文社新書)や『東京五輪2020 「侍ジャパン」で振り返る奇跡の大会』『坂本勇人論』(いずれもインプレスICE新書)、『アンチデータベースボール』(カンゼン)を出版。「ゴジキの巨人軍解体新書」や「データで読む高校野球 2022」、「ゴジキの新・野球論」を連載。週刊プレイボーイやスポーツ報知、女性セブンなどメディア取材多数。最新作は『戦略で読む高校野球』(集英社新書)、『21世紀プロ野球戦術大全』(イースト・プレス)。X(旧Twitter):@godziki_55