ガラタサライがドイツ王者を苦しめる展開に

そしてガラタサライのスタメン発表。

ウルグアイ代表のトレイラやコロンビア代表のダビンソン・サンチェス、アルゼンチンのイカルディなど、サッカー好きの心をくすぐる名前が並びます。

サブにもメルテンス、バカンブなどなど豪華な面々。君たちこんなところにいたのか。一期一会。また見られて良かった。と、目が覚めるメンバーです。

試合内容はというと、前線からのハイプレスで主導権を握るガラタサライ。

しかし、猛烈にプレスをかけるのでもちろん剥がされると大ピンチです。早速、ボランチの背後でバイエルンのムシアラがボールを受け、前を向かれます。自陣とはいえディフェンスラインが野晒し状態。

サッカーをやっていた人ならわかると思いますが、こうなるとDFの原則としては、チームとして数十メートル後退することになりますが、相手のスピードを落とさせるようにジリジリと遅らせながら下がる一択です。

そしてペナルティエリア近辺まで下がり、スルーパスをキーパーがカットできるくらいのエリアからシュートコースを切りながら寄せていくのが常識です。

しかし、ガラタサライのセンターバックは、よりによって前向きのムシアラ相手に、わりと離れた位置から飛び込んでいったのです。ファイトスタイルがヤンキーの喧嘩じゃん。相手は、その位置、その態勢で受けたら世界屈指のムシアラだよ?

しかし、ムシアラから丸見え状態で10mくらい離れた位置から特攻して、結果、ボールを奪いガラタサライは高い位置から攻撃をスタートします。

「奪ったらええねん。文句あんのか!!!」という感じ。

そして数分後、ムシアラが再びガラタサライのボランチの背後でボールを受けます。飛び込むガラタサライのセンターバック。そしてあえなく剥がされ、そこから鮮やか先制ゴール。ほらー!! 言わんこっちゃないー!!

しかし、ここで引かないのが我羅多砂羅威、もといガラタサライ。野太いホームの声援に応えるように特攻プレスで挑みます。

▲チームを支えるるサポーターの応援 イメージ: Symbiosis / PIXTA

そして主導権を完璧に掴みます。次々と高い位置で奪うと、そのほとんどをシュートに持っていくのはヤンキー系ストライカーのイカルディ。

インテル時代は得点王を獲るなどエースとして君臨しながら、2年前まではPSG(フランス)でメッシ、エンバペ、ネイマールのサブとして扱われたストライカーです。ちなみに悪童です。

そんなPSGで脇役に甘んじたイカルディがキングとして扱われ、バイエルン相手に技術、身体能力、動き出しのセンス、と個で無双する展開、胸熱。格下のキングが無双。僕が一番大好きなやつ。

そしてPKを獲得すると、イカルディはバイエルンのGKを嘲笑うかのようなパネンカ(チップキック)。

イカルディらしいPKで同点に追いつきます。

さらには、自陣でボールを引き出してダイレクトで散らしたキミッヒに、アフター気味に体をぶつけるトレイラ。

これはキミッヒさんカチンとくるやつ。しかしバイエルンボールでパスは回っているためプレーは続行し、自陣ペナルティエリア近辺で再びパスを引き出すキミッヒ。背後から寄せるトレイラ。

ダイレクトでいなしますよ。みたいな雰囲気匂わせたキミッヒが、フェイクしてターンで剥がしにいきます。しかし、これを読み切ったトレイラが強奪。決定機を作りました。

「キミッヒー。カチンときてるのがオーラで出てるのよー。それは抜きに来ると読まれるよー」と、世界中のサッカー経験者が「同じロストしたことある」ミスを誘うなど、ガラタサライが南米臭い闘い方で追い込む。そんなめちゃくちゃ面白い前半でした。大当たりゲームです。