HELLO!風の時代に舞い降りました。風野又二朗です。
秋なのに、11月なのに暑い。まだ扇風機が回っている部屋で、このコラムを書いています。風を感じながらね。
でも、油断すると一気に冬模様になるので、急な気温の変化には対応していきたいですよね。
ところで、先日、阪神タイガースが、38年ぶりに優勝しました!
ちょっと、言わせてもらっていいですか?やったーーーーーー!やりました!
父親が阪神ファン。生まれた時から阪神一色に染まっていた幼少期を過ごしていたので。阪神が勝てば父親の機嫌は良いし、負ければ家庭の空気が悪くなる家庭で育ったので、この感動はすごいです。
いやあ、岡田監督を始め、選手とコーチ、支えたスタッフの皆さんに、本当に拍手を送りたい。感動しました。泣きました。ありがとうございました。
岡田監督は以前も阪神の監督をされていたんですよ。その時も、選手時代からの経験もたくさんあって、二軍監督の経験もあって、リーグ優勝までされていたんですが。
日本一はなかったんですよね。特に最後の年は、圧倒的に勝ち進んでいたペナントリーグをひっくり返されて、負けて、退任するという最後だったので。今年の監督再就任は、並々ならぬ覚悟があったんじゃないかと思います。
先日、奥様の記事を読んだんですが、どんどん食欲が無くなって、食べられなくなっていたと。どれだけのプレッシャーだったのかと。これだけ経験がある人でも、そんな状況まで追い込まれてしまうのかと。プロ野球の、そして阪神という人気球団の監督は相当のプレッシャーがあるんだと思います。
特に、この時代、名前と体一つで戦う人たちは、その仕事以外にも耐えなきゃいけないことが、たくさんあるんだなと思います。
僕の大好きな選手で、阪神の4番を打っている、大山選手の話なんですが。学生時代から、すごく注目された選手という訳ではなかったんですけど。
阪神でドラフト1位指名されて。いきなり注目を浴び。結果が出なければ、たちまち叩かれる4番を任され続けて、ずっと戦ってきた選手がいるんですね。
大山選手をすごく応援したくなるのは、内野ゴロを打ってもいつだって1塁に向かって猛ダッシュするんですよ。みんなとは言いませんが、あっアウトになるなと分かると、少し走りを緩める選手がいます。
でも、大山選手は、1塁まで、いつだって全力ダッシュです。前傾姿勢で、緩めません。当たり前なのかもしれないけど、こんな4番を見たことはありません。そんな彼のプレーを見てると、いつだって応援したくなるし、これは大切なことだなと思います。
いつだって、全力で仕事ができているか。大事なことを大山選手から、教わっています。
また、大山選手は、SNSを一切やめたそうです。結果が出なければ、辛辣な言葉が飛んでくる。ある時から、それを見ないようにしたらしいです。
ヤジはね、昔は、球場でぐらいしか聞くことはなかったのかもしれませんが、今は、世界中から見えるカタチで飛んできますから。
僕らの世界も、誹謗中傷に耐えられない人はSNS向いてないとか言われたりもするんですけど。それ、違いますからね。誹謗中傷を書き込む人こそ、SNSに向いてないんだと思います。
だからといって、球場でならヤジを飛ばして良い訳ではありませんけど。
野球だけではない、あらゆるプレッシャー、期待を背負って、時にご飯も食べられないほどになって、傷ついて、それでも続ける理由ってなんだろうって考えたんですけど。
それは、『憧れ』だと思います。
誰かに向けての憧れじゃなく、今、自分がやっている野球、野球という仕事に対して、強烈な憧れがあるからなんだと思います。
大谷選手が、今年、WBCの決勝前に、チームメートに言った名言がありましたよね。
『憧れるのをやめましょう』
これは、相手選手に対して、憧れてしまって臆するのをやめましょう!という意味ですが。これは、大谷選手が、尋常じゃないくらい、普段から野球に対しての憧れがあるからこそ生まれた言葉なんだなと思いました。
その仕事に憧れがあるからこそ、どんな事も頑張り続けることができる。
今年は、WBCで始まり、阪神で終わった野球ライフでしたが、感動と同時に、憧れの強度という、大切なことを学びました。
いやあ!野球最高!!!!
それでは、また、風の吹く日に。